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キャンピングトレーラー“Casita”

 

Casita Enterprises社の歴史
History

カシータはUSA、テキサス州Riceにある、キャンピングトレーラー製造会社“Casita Enterprises, Inc.”において製造されるファイバ−グラスシェルを持つライトウェイトキャンピングトレーラーだ。
時は20数年前に遡る。
アウトドア好きの大学生ジョンは、同時に小型で安いジャパニ−ズカ−・フリークでもあった。「自分のトヨタで牽引できる機能的なキャンピングトレーラーを作りたい。」そう考えた彼は大学卒業とともに、FRPキャンピングトレーラーを細々と作っていたビルダーを買い取り、自らの理想のライトウェイトキャンピングトレーラー作りに取りかかった。
彼こそが“Casita Enterprises, Inc.”社長 ジョン・F・ラング氏その人なのである。

自分が本当に欲しいサイズ、機能を追求したジョンはアメリカでは珍しく小型のソロ用マイクロトレーラー13ftを発表。以後、結婚し子供が出来ると、自らの家族構成に応じた大きさのトレーラーを次々に開発。7人家族になった今では、ついに17ftのカシータを発売するに至った。トレーラービルドをただのビジネスとしてのみ考えるのではなく、実際に自分がユーザーとなって本当に使ってみたいものを作り上げる情熱。それがカシータの魅力のひとつともなっているのかも知れない。

 

Casitaの魅力
charm point

まずは一目瞭然のエッグフォルム。良いものはカタチも美しい、ってのがCasitaに当てはまるかどうかは別にして(笑)、個人的に好きなカタチです。勿論、内装が質素でヨットのキャビンのようなところも(僕にとっては)魅力のひとつ。あくまで仮の宿なわけで「普段の夕食より豪華なキャンプディナー」とか「家の台所より便利なキャンプサイトのキッチン」と同じで「家より過しやすいキャンピングトレーラー」なんてのはどうもなあ...と思うのです。実際に実物を見ると、内装の仕上げや装備の取付け精度なんてのはヨーロッパ製トレーラーに比べて格段に落ちるし(良く言えばおおらか?)、現代の売れ筋トレーラーに比べると狭いし。以前Casitaをお使いの方からこんなアドバイスを受けました。「トレーラーのベテランは絶対Casitaは買わない。Casitaを買う人はトレーラーを買うんじゃなくてCasitaを買うんだ。」なるほど言い得て妙だな。

 

Casita諸元表
outline

ドローバーを除くと、だいたい普通のワンボックスカーをちょっと太らせたぐらいの大きさで、重さは新規格の軽貨物車と同程度。平坦な場所なら一人で充分に動かせるし、車輪が2つ、つまり一軸なのでその場でクルクル回転させる事もできる。(キャンピングカーショウで動かさせてくれ!とゴネたのは僕ぐらいでしょう。)

●室内長:4000mm
●室内幅:1950mm
●室内高:1790mm
●宿泊可能人数:4名

●キャビン外装材:FRP
●ブレーキ形式:電磁式
●全長:5050mm
●全幅:2030mm
●全高:2300mm
●総重量: 700kg

トレーラーに関する日本の法規によってトレーラーの車両重量が750kg以下の場合は牽引免許が不要となっている。そんな理由からか、国内で販売されるキャンピングトレーラーは、世界基準からすると超小型のものばかり。そんな中でもCasita(正確にはCasita 16ftBW)は、コンパクトな部類に属すると言える。(はっきり言って全高2300mm/室内高1790mmってのは平均的日本人でも頭がぶつかるもんね。)ただしコンパクトながら、すぐれた室内レイアウトデザインによって大人3名、子供1名の就寝を可能にしており、僕の大好きな「山椒は小粒でぴりりと辛い」という言葉がぴったりのトレーラーだ。

 

Casitaの維持費用
cost

Casitaはエンジンがないとは言え公道を走るクルマの一種なのでナンバープレートがつく。...ということは車検もあれば税金も払う必要があるということ。それでは、キャンピングトレーラーを所有する費用ってのはどのくらいなのか?諸先輩方のHPを参考に簡単にまとめてみました。

 

項目
金額
一年あたりのコスト
毎年
自動車税

\10200

\10200

車検時
自賠責保険24ヶ月

\5850

\2925

重量税

\12600

\6300

検査費用(印紙代)

\1530

\765

一年あたりのコスト総額

¥20190

 

 

ただしこれはユーザー車検の場合。業者に任せると24ヶ月点検整備代\15000、車検代行費用\15000、合計\30000程度余分に必要になるらしい。エンジンがないということで、車検の検査項目も灯火類とタイヤ&ブレーキのみと少なく素人にも手に負えるレベルのためオーナーの皆さんは、ほとんどユーザー車検みたいだけど。)
つまり年間\20190(業者に任せると\35190)の負担になるけど、ついこの前まで飼っていたFIAT UNOが年間¥135000程度必要だったことを考えると安い?かなとも思います。

 

Casitaを買ったらどう使う?
How to enjoy

今のところ我が家の年間キャンプ回数は10回程度。休日が普通の人に比べ極端に少ないので豪華な装備を準備するオートキャンプは苦手です。設営し終わったと思ったらすぐ撤収しなければならず疲れに行くようなものなのです。しかもこの中でカヌーツーリングでの「漂流」キャンプが半数を占めるので、トレーラーを使ってのキャンプは5回ぐらいは期待できるかな。ただ、トレーラーがあることで天候や気温に左右されず、また準備や設営に時間を割く必要がないので、もう少し回数が増える可能性も。勿論、湖畔にトレーラーを停めて湖をワンダリング、なんて優雅な遊びも楽しめそうですね。
でも、トレーラーがあればとりあえず宿泊できる環境が確保されてるということで、キャンプの回数が増えるというよりも、これまでよりももっと遠くの見知らぬ土地へ安心して出かけられるメリットが大きいのかなとも思います。はっきり言ってトレーラーでの宿泊はたとえキャンプ場を利用したとしてもキャンプじゃないと思う(言ってしまった!)ので「キャンピングトレーラー」としてより「トラベルトレーラー」としての可能性を期待しています。
友人の話ではヨーロッパ(特に北欧)では必ずしも泊りがけではなくても郊外のサマーハウスや家庭菜園での日帰りピクニックでも気軽にトレーラーを牽いて行くそうです。僕の場合は日帰りカヌーピクニックが年間十数回あるので、これにも使えるのかも知れません。
また、キャンプに行かない普段も家に横付けして駐車しておけるので、友達が泊まりに来た際のゲストハウスとしても便利に使えるのではないかと...。(そのためにガレージには水道、電源、排水用ドレインも既設だったりするのです。準備良すぎ?...笑)

いずれにせよ、トレーラーの魅力をフルに活用できるかと聞かれると?マークなのですが、必ずしも「欲しいもの」と「必要なもの」が一致するとは限らないのがオトコってもんです。(笑)

 

Casitaを買ったらどう使う?(番外編)
How to use

阪神大震災直後の僕の究極の夢は家族4人が安全に眠れて最低限の生活が出来るキャンピングトレーラーを常備することでした。これはもちろん万一の災害の際の避難場所として使うためです。阪神大震災でマンションが倒壊、クルマで1ヶ月以上避難生活を余儀なくされた叔父の体験談を聞いてずっと思ってたことなんです。避難所暮らしの人に聞いたところでは、避難所はいるだけでも疲れるらしくて、狭くても寒くても最小限ながらプライバシ−が保てる自家用車の中の方がずっと安眠できるらしい。そこでキャンピングカーがあれば...という発想なわけ。かと言って自走式は普段の生活でファ−ストカ−としての実用性は?だし、税金保険等の費用がかかりすぎる。しかも車両は何百万もするし車検は高額。それに引き換えトレーラーなら、同じレベルの装備なら価格が1/3以下。税金・重量税・自賠責で年間2万円強で任意保険はヘッド(牽引車)のものでOK。エンジンないから重大な故障のしようがないしね。親子4人が寝られてヒーター・クーラー・キッチン・トイレ・シャワー・冷蔵庫付きは魅力です。それに防災用品ってのは常に使える状態でなければ意味がないので、アウトドア用品やキャンピングトレーラーみたく遊びで使って使用法を学び、コンディションを維持できるものが最適だと思うんです。
ただし、同じく避難所暮らしの経験者の話では、たとえ丈夫なロッジ型テントを所有してても避難所では何となく使いづらかったらしい。何故?って聞くとレジャー用テントはいかにも遊びっぽくて状況にそぐわないし「自分達だけ」イイ思いするのには抵抗があるんだそうだ。それと突如やってくる家を倒壊させるような地震の時にガレージに停めたトレーラーが無事かどうかも疑問。う〜ん...。でも、水害や予め避難勧告が出るような災害の場合は家族の力になってくれると信じますが。「備えあれば憂いなし」「そなえよつねに by ボーイスカウト」だから、きっとイザという時には役立つと思うんだけどなあ。

 

 

 

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