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キャンピングトレーラー“Casita”

 

ユーザー車検顛末記
inspection

車検前点検
カシータちゃんが我が家にやってきたのは2000年12月。はぁ〜もう2年かぁ...なんて感慨に耽っている場合じゃなくて、“恐怖の”車検を受けなければならないのだ!テストとか試験とかが歯医者さんと同じぐらい嫌いな僕にとって、車検もとても憂鬱なイベント。でも、頑張ってやってみよ〜!ってなわけでユーザー車検に挑戦することにする。(...というかキャンピングトレーラーの車検を引き受けてくれる業者を探すのが面倒だったので...)

さて、ユーザー車検を受けると決めたものの、何から始めたら良いのか分らないので、とりあえずGoogleで「トレーラー ユーザー車検」で検索してみる。インターネットで大体の流れを掴んで、まずはいつも懇意にしてもらっててヒッチメンバーの取付けを手伝ってもらった近所の自動車整備工場・Hさんを訪ねる。
「へぇ、あれも車検が要るんや?面白そうやし、見てあげるよ。」初代フェアレディSRの下から顔を出して、二つ返事で整備を引き受けてくれるHさん。
トレーラーの場合、主な車検項目は下記の通り...

車体番号の確認、主ブレーキ(駐車ブレーキのこと)、タイヤ&ホイール、シャシー、灯火、カプラー関係...以上!

この中で、自分で出来ないのはブレーキのみ。後は全部自分で点検することにして、Hさんにブレーキの調整を依頼する。そもそもユーザー車検の定義は「専門業者に依頼せずに自力で行う車検」のこと。エンジンや複雑なサスペンションのないトレーラーなら、メカ音痴の僕にでも可能みたいだ!

カシータを預けて3日目、『出来上がったでぇ〜!』というHさんからの電話を受けて、H自動車へ向かう。ドラムブレーキのライニングは問題なかったけど、ブレーキを掛けた際にライニングを広げる部品の戻りが悪かったので錆取り&清掃、そしてタイヤにひび割れが見つかったので、おNewのタイヤに交換してもらってあった。カシータの13インチタイヤは2輪で740kgという普通車の倍の荷重が掛かるので貨物車用をチョイス。『ラジアルはサイドウォールが弱いから河原とかに下りたら一発でパーやしバイアスにしといたげたよ!』僕の使い方を良くご存じで(笑)。
あとは「自家用貨物車等12ヶ月定期点検整備」に準ずる項目を点検して、ネットでダウンロードしてプリントした「定期点検整備記録簿」に記入し、後は車検を受けるのみ。

予約
カシータの整備が終わったのを確認して、●●陸運支局に電話。3コールで自動応答テレホンサービスに繋がり、機械のオネエチャンの指示通りに、予約日付(翌日から一週間先まで)、時刻(1〜4ラウンドと呼ぶ)、車のナンバーの下4桁をピポパすると、アンサーで5桁の予約No.が流れる仕組み。これで11/21、4ラウンド(14:30)の予約完了だ。

車検までに準備しておく書類など
カシータの車検証、ヘッドの車検証、自動車税納付証明書、自賠責保険証書、認印、点検記録簿、現金

車検手続き
いよいよ車検当日。Hさんちに行ってカシータを引き取って、そのまま車検場へ。
2:00 まずは「陸運賛助会」で、キャンピングトレーラーの継続車検であることを告げ、申請書OCR5号様式セット(\40)を購入し、記入捺印を行う。同時に自賠責の更新をお願いして(¥5210)、その書類を持参して向かいの窓口で重量税(¥12600)の印紙と検査登録料(¥1500)の印紙を購入、所定の場所に貼付ける。
それらを持って別棟の継続検査受付で予約確認と必要書類(カシータの車検証、自動車税納付証明書、自賠責保険証書、点検記録簿)を提出。ポンポンとスタンプを押して「はい、OK!じゃ、3番のラインに並んで下さ〜い!」

検査ライン
クルマに戻って3番ラインへ。検査場の建物に入る前にカナヅチを持った検査員さんが近づいて来て、「はい、じゃあ、書類見せて。」「車体番号は?」フレームの刻印をチェック。「前のクルマの車検証も見せて。」はいはい、どうぞ。タイヤやホイールのナットをコンコン叩いてチェック。「はい、ウィンカー...次、ブレーキ踏んで...バックに入れて...はい、じゃあハザード...OK!「前のクルマがブレーキテスト終わるまで、ここで待っててね。そうそう、スペアタイヤでナンバーが隠れてるからさぁ、取り外しといて。」ここまでのところは全部合格...ほっ!
「ちょっと中見せてくれる?」中も検査するのかと思いきや...「やっぱ広いねぇ!やっぱり自走式よりトレーラーだよねぇ。僕もさぁ、こんなカタチの銀色のやつ欲しくてね。この前名古屋で見せてもらったんだけど...」単にエアストリームが欲しい検査員さんだっただけ(笑)
前のMAZDAタイタンがブレーキテスターから移動して、いよいよカシータの順番。検査員さんは先ほどの人とは違ってかなり真面目そうな感じの人だ。「は〜い、そのまま進んでトレーラーのタイヤをローラーに載せてね〜。」ん?なんで電磁ブレーキのテストがあるの?ま、いいっか!「は〜い、じゃあブレーキ踏んで〜!」「はい緩めて!」「はい踏んでぇ〜!」「緩めて!」フロントガラス越しに見る検査員さんの顔が曇る。「ホントに踏んでる?ほとんど効いてないんだけど...」えっ、電磁ブレーキは車検項目にないはずだから、コントローラーはミニマムにしたまんまだけど...「じゃ、駐車ブレーキのチェックしま〜す。」またまた顔が曇る検査員さん...。「う〜ん、じゃ、先に下回りのチェックしましょうか。」ものの1分で下回りは合格。ところで、もしかしてブレーキは不合格??
「もう一度チェックするからDNラインにまわって。」はいはい。でDNラインで再検査すると...「ちょっと来て見て!」検査員ブースの計器を見せてもらうと、右は100kg超なのに左は50kgにも満たない。「残念だけどさ、も一度調整して来てくれる?」「駐車ブレーキだけですよね?」「いや、電磁ブレーキも検査項目だから、ちゃんと効くようにしてきて。」「確か750kg以下のトレーラーは主ブレーキ(駐車ブレーキ)だけしか必要ないんじゃ...」「だめだめ、慣性ブレーキも取付けが義務だから...。」

釈然としないまま、2:40とにかく不合格。しょうがなく、再びH自動車さんに行って駐車ブレーキの調整を敢行。ジャッキアップして左輪のホイールを外し、ブレーキを分解しコマ目を回して調整。ものの5分で駐車ブレーキの調整は完了。さていよいよ電磁ブレーキの調整だが、1時間ほどかけて調整してもきっちり効くようにはならない...困った時のマツバラさん頼み(笑)。鎌倉の(有)トランキルグローブのマツバラさんにヘルプミ−!コール。(マツバラさんちで買ったわけじゃないのに、ホント申し訳ないです!)テスターで抵抗を計る方法や、配線の解説など諸々をレクチャーして頂く。「それだけやって効かないとなると、コントローラか電磁石がイカれてるかもしれないですねぇ。...でもさ、カシータの電磁ブレーキは車検項目の対象外でしょう?750kg以下なんだから...もしかして車検場の人、大きなトレーラーと勘違いしてるんじゃない?」え、やっぱり!即、検査場に電話しさきほどの担当者に取次いでもらう。
「あの〜、さっき不合格にしていただいたキャンピングトレーラーの者ですが、駐車ブレーキは効くように調整したんですが、電磁ブレーキも効かないとダメなんですかね?」
「そりゃ、ダメですよ。牽引車の連結検討書ないから...。」
「え、でも、牽引車を変えた時にちゃんと提出して、千石先生、あ、いや眼鏡を掛けた検査員の方に教えてもらってブレーキ性能チェック済みなんですけど...たしか2t超のクルマだし倍ぐらいの数字が出てたはずなんですけど...それに750kg以下のトレーラ−は慣性や電磁ブレーキの装備は義務じゃないはずですよね。」
「あ、え、ん?付いてないのもありますけど...ちょっとお待ちくださいね。」
電話のそばでゴニョゴニョ相談中...
「あ、駐車ブレーキだけでいいみたいです。じゃ、じゃあ問題ないです。じゃ、もう一回来てくれますか。」「今から行きますよ。」
「あ、でも、4時迄なんですよ。」
「いや、今から見て下さい。駐車ブレーキだけなら充分間に合ってたんですよ。電磁ブレーキも要調整って言われたから時間が掛かったんだし。」時計は4:15。「そんなに何度も仕事休めないから今から見て下さい。」
「電算が4:20で落ちるから...」
「そこをなんとか!」
「む、無理ですよ。明日来てもらえないですかね。」
「でも明日行って、また電磁ブレーキで不合格じゃたまんないですから、今日今から行きます。」
「そ、それは...全員に周知徹底させておきますから。」
「じゃあ、お名前を教えて下さい。」
「●●です。一応所長ですので...」
し、しまった!立場がある所長さんにヒドイことを言ってしまった!隣でHさんがクスクス含み笑い...「ま、君も初めてやし僕も初めて。検査員もこんなへんてこなクルマのユーザー車検は初めてかも知れんしな...これも勉強勉強!そう思って我慢しとこ!」と肩をポンポン。「そうですねぇ、粘ってもアカンもんはアカンからねぇ。」(笑)

そんなわけで、今日のところは不合格。続きはまた明日...

ニ度目の検査ライン(涙)
午前中の仕事を早めに切り上げて、再び車検にチャレンジ。電話したら11:45までにラインに並んで欲しいとのことで慌ててH自動車さんでカシータを拾って車検場に向かう。(僕なんかは車検場迄30分以内で行けるからいいけど、遠い人は大変だろうなぁ...)11:42:25、3番ラインに到着(涙)。クルマを下りて、一番近くにいる検査員さんに声を掛けると、それは“エアストリーム”さん。「おっ、整備してきた?あのなんだっけ...電気ブレーキ効くかい?」ん?電磁ブレーキをまた調べるの?「あ、昨日所長さんが駐車ブレーキだけで良いっておっしゃったから...」「だめだよ!はい、もう一回整備してきて。」おいおい周知徹底はどうなったんだよ...「いや、だから牽引車が車重があってブレーキ性能が充分にあるから...」「じゃ、前のクルマの車検証見せて!」昨日散々見てただろうが...「えっ、あれ2150kgもあるの?じゃあ、いいのか??」

ここで、牽引車追加の時、親切に連結検討書の手ほどきをしてくれた千石先生、じゃなかった、若い検査員のKさん登場。「あ、それね、充分数字出てますよ。」「う〜ん...」それでも唸る“エアストリーム”氏。「しょ、所長呼んで下さい、N所長さ〜ん!」「はいはい」ピットから所長さん登場。「あ、これいいんだよ。じゃ、DNに入ってもらえますか?」あっさり決着(笑)
クルマをバックさせてDNラインに入れてカシータの車輪をローラーに載せる。
「じゃ、計ります!」所長さんは何故か、です・ます調(笑)ウィ〜〜ン...ローラーが勢い良く回り始める...ん?勢い良く!?

計測ブースから顔を覗かせた所長さん...顔が思いっきり曇ってる。「全然出てない、昨日より出てない...。」えっ!!そ、そんな!目の前真っ暗な僕(どうやら所長さんも深刻な表情...)
あっ!駐車ブレーキ引いてなかった!「お、およよよ...笑」ふたりで胸をなで下ろす。「もう一回いきま〜す!」ウィ〜〜〜ン...「はーい、OK!まだ左が弱いけど、合計すると車重の20%以上あるから合格です。でも均等に効かないと良くないから、またコマ目をもう少し締めておいてね。それと、せっかく付いてる電磁ブレーキだから効くようにしないとダメですよ。」笑顔の所長さん。

そんなわけで無事合格!「じゃ、これでもういいんですよね?」「あ、¥1500の印紙貼って受付してきて下さいね。」あ、やっぱり...涙

 

ユーザー車検費用
cost

車検と聞いて、まず思い浮かぶ言葉は「高い!」「面倒!」(笑)でも、トレーラー、しかもユーザー車検となると驚くほどリーズナブル。車検は2年に一回だから、実質的に1年当たりのコストはこの半分¥9675。これに毎年5月に払う自動車税¥10200を加えても合計¥19875ということになる。う〜ん、トレーラーは財布に優しいなぁ...
(但し、ユーザー車検は半日仕事。サラリーマンなら有給使って半日休んでユーザー車検に出かけても給料貰えるからいいけど、僕は半日休むとその分マイナスになるのが痛し痒しかもなぁ...涙)

 

申請書OCR5号様式

\40

自賠責更新

¥5.210

重量税印紙代

¥12.600

検査登録料印紙代

¥1.500

合  計

¥19.350

 そして再検査印紙代¥1500(涙)...

  
Casitaの装備一覧(標準&モディファイ)
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Casitaのインプレッション2002
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