FLAME LAYOUT

 

 

 

 

[8/25-26 東北サファリ・蔵王][8/27 奥入瀬・八甲田山][8/28 下北半島][8/29 三陸海岸][8/30 長野須坂] 
 

 

 

 

 

8月25-30日 東北グランドキャラバン2007(東北地方)

 

8/29
 


北山崎海岸の絶景

 

mission.1 三陸海岸ドライブ&プチトレック

楽しい海沿いか?楽チンな高速道路か?それが問題だ(笑)

当然ながら我が家が選ぶのは前者、大変でも疲れても、楽しい道を選ぶのである。そんなわけで、三沢・小川原湖に程近いパーキングを6:30にスタートし、ここからひたすら三陸海岸に沿って美しい“海の道”を南下する。朝一番に立ち寄ったのは蕪島のウミネコ営巣地。でも...ウミネコは一羽も居ない(笑)。この時期は北海道に遠征中みたい。蕪島から芝生が美しい種差海岸までの海沿いの道は、シュノーケリング大好きな僕らには目に毒な道(笑)。魅力的な岩や砂浜が続く。


蕪島ウミネコ営巣地

葦毛崎展望台

 


種差海岸の絶景


mission.2 久慈琥珀博物館

さて、次は久しぶりのAzuタイム(笑)ってことで、久慈市・琥珀博物館へ。でも喜んでたのはAzuだけではなく、鉱物オタクのMasaも。本物の琥珀発掘の坑道にも入ることができたし、久慈市が姉妹都市提携しているリトアニアの物産ショップでリトアニア風のホットドッグを食べてとっても満足。


久慈琥珀博物館

琥珀坑道へ

坑道に入れるのは世界でここだけ

あ〜涼しかった!

琥珀で出来たドームの中にて

久慈と友好提携のリトアニア記念館


mission.3 三陸海岸ドライブ&プチトレック2


北山崎海岸の展望台から標高差
200mの海へとプチトレッキング

上:駐車場で定置網干してるし(笑)
下:黒崎展望台

久慈からも引き続いて三陸海岸沿いを南下し、ちょこっと黒崎展望台を覗き、今日のメインである北山崎へ。
ここはJTBが独自にチェックした海岸景観資源格付で数ある有名海岸で唯一のAAAランク...つまりJTBが観光という視点から日本一見る価値がある海岸だとお墨付きを与えた場所なのだ。


北山崎の絶景

駐車場にダっちゃんを停めて、思いっきり昭和の観光地ムードの漂う土産物屋街を抜けると間もなく展望台。眼下に大平洋からそそり立つ“海のアルプス”とも称される200mの断崖絶壁を望むことができる。そこでAzuがシレっと一言。『さぁ、海岸に下りましょ。』へっ?下りるの?どうやら彼女は海までの標高差なんて考えていない模様だけど、Azuが自分で言い出したからには文句は出ないだろうってことで、跳びはねるような足取りでいくAzuを先頭に標高差200mを下って大平洋の波が打ち寄せる海岸へ。さすがに展望台から見下ろしているのとは段違いの迫力で海が迫る!

サンキューAzu!君のおかげで素晴らしい体験が出来ました。

でも、一度下りたら、同じだけ登らなくてはイケナイ(涙)。高低差200mで距離は400m...ほとんど岩登りの世界。


海への標高差200mはずっと
このような急峻な階段が続く

上:第2展望台からの眺め
下:やっと辿り着いた波打ち際からの眺め

疲れ果てて笑いが止まらない(笑)

崎山の潮吹岩...写真では吹いてません(涙)

かなり足にキタものの何とか駐車場に戻った僕らは、さらに三陸海岸を南下する。次なる目的地は潮吹岩。ここも駐車場から徒歩で海辺へと下る。潮吹岩...波の力で圧縮された海水が岩壁の中腹の小さな穴から水鉄砲のように最大30mもの高さまで吹き上げる...要するに間欠泉のような要領なんだけど、潮吹岩の別名は“ホラ吹き岩”とも呼ばれ、潮を吹き上げるのはかなり波が荒い時だけで滅多に見ることはできないようだ。


崎山の潮吹岩への遊歩道


浄土ヶ浜

黒いウミネコがミャーミャー

苦笑いしながら、クルマに戻った僕らは、三陸海岸で最も有名で訪れる人も多い浄土ヶ浜へと向かう。ガイドブックの写真で見ると実に透明な海から清々しい真っ白な岩が林立し、穏やかな海岸線は驚くほど真っ白な砂浜...こりゃマリブ2を漕いでシュノーケリングするしかあるまい!って感じ、今回の旅で唯一下調べをしてきた場所だ。浄土ヶ浜は観光地だし、夏期はマイカーの乗り入れが出来ないので、8kmほど北にある女遊戸の中の浜キャンプ場から出艇して、ロウソク岩などを眺めつつ漕いで浄土ヶ浜に入ろうなんて計画だったんだけども...浄土ヶ浜を見た瞬間にその計画はさっぱりと消えた。
浄土ヶ浜の名誉のために書くならば、確かに第一級の魅力的な場所。でも泳ぎたいという気にはなれない。『伊勢の二見ヶ浦みたいな感じね。』ナルホド、そんな感じだな。


浄土ヶ浜(23mm広角撮影写真を2枚合成)
CLICK


mission.4 鉛温泉

そんなわけで、この瞬間Malibu2はダっちゃんのルーフから一度も海に下ろすことなく家に帰ることになった(笑)。浄土ヶ浜を後にした僕らは、このまま気仙沼まで南下するか?それとも盛岡に西進するかで迷う。Masaは気仙沼でフカヒレ鮨を食べたいらしいし、ともちゃんは盛岡じゃじゃ麺だし(笑)
ここは母親の権力を行使して、閉伊川沿いに進んで盛岡行きが決定。盛岡から東北道に乗ったところで、Masaがフカヒレ鮨の代わりに秘湯に行きたいっ!って言い出したので、花巻で高速を下りて鉛温泉へ。


歴史ある鉛温泉の建物

湯治客用の個室が並ぶ廊下

山中の一軒宿。しかも掛け流し&加水加温なしの昔ながらの湯治場である鉛温泉は見るからにMasa好みの温泉(湯治棟は1泊¥1500!)僕らが到着した19:30は歴史ある混浴岩風呂が女性専用タイムってことで、Azu&ともちゃんも雰囲気のあるお風呂を楽しめたし、Masa&僕も混浴タイムの始まる20:30まで待って入れたし(少しだけ若い女性と混浴だったし...笑)メチャ素晴らしい温泉だった。

鉛温泉の後は再び東北道に乗って、爆睡する家族の寝息をBGMにひたすらひたすら南下。宇都宮まで走って、雨の中のP泊。ふとトリップメーターを見るとここまでで1568マイル(約2500km)...良く走りました(苦笑)


有名な岩風呂をふたり占め 

 

8/29(水)
三沢・淋代海岸PA→→八戸→R45→蕪島ウミネコ営巣地(見学)→葦毛崎展望台(見学)→種差海岸(見学)→久慈琥珀博物館(見学)→黒崎展望台(見学)→北山崎展望台(見学&海岸までトレッキング)→崎山の潮吹岩(見学)→浄土ヶ浜(見学)→宮古→R106→盛岡南IC→東北道→花巻南IC→鉛温泉(入浴)→花巻南IC→東北道→上河内SA(P泊)

8/28  下北半島


 

8/30


ハッチとクラッチ

mission.1 須坂動物園(長野)

昨日は青森・三沢から三陸海岸沿いを南下し、宮古から盛岡、そして栃木・宇都宮までのロングドライブになったので、今朝はSAでのんびりと朝寝。でもさすがに関東近郊ってことで、朝の7時にはSAは大勢の人で溢れ返ってる...三重県でいえば鈴鹿8時間耐久の時と同じぐらいに(笑)。SAでモーニングセットを食べながら天気予報を確認すると全国的に雨の予報。(晴れなら秋田や福島に戻ることも考えたけど...笑)

そこで、数少ない“くもり”マークが付いてる長野へ向かうことに決め、通勤ラッシュを勘案しながら8:00に東北道に合流し、佐野藤岡まで。ここから一般道で伊勢崎に抜け上信越道で妙義山へ。ここで天気が良ければ、Masaの念願・妙義山登山だけど、残念ながら強い雨。そうでなくても危険な岩場が連続する妙義山を雨の日に登るのは危険極まりないってことで迷わず中止。そこでさらに上信越を進んで長野・須坂へと入る。


またまた須坂動物園にやってきました

「地球上最強の動物」

ここでまずはAzuの希望、須坂市動物園へ。そう、一昨年会ったカンガルーのハッチに久しぶりに会うためだ。

一昨年は独身だったハッチ。去年めでたくクララと結婚。ところが、何とクララは前夫の子を身ごもっていて...普通ならば『オマエなんか離婚じゃぁ〜!』となるところを、ハッチは全てを許し、生まれてきた子供・クラッチをまるで我が子のように可愛がっているのだという。う〜ん、男の鑑だなぁってことで(笑)。


奥さんのクララ(左)のポケットには
クラッチ(右)の妹?弟?が入っている

上:ハッチがやってきてくれた
下:父親らしくなったハッチ

ハッチの檻に到着すると、庭にはハッチと義理の息子クラッチがいて、クララは小屋の中。良く見るとクララのお腹は大きく膨らんでいて、しばらくするとお腹ポケットから20cmぐらいの子カンガルーが飛び出してきた!おおっ、ハッチの子供か!?ところが檻の説明のよれば、この子も前夫の子かハッチの子かがはっきりしない...らしい。
それでも健気に家族とともに過ごすハッチ...偉いぞハッチ!


空に向かって叫ぶクラッチ

とら食堂でランチ

ハッチとその家族を眺めていると、大粒の雨が落ちて来る。これで、Masaの行きたがってた米子大瀑布(日本の滝百選・落差85m。滝下の米子不動尊は、「米子のお不動さん」として日本三大不動尊の一つで、今でも修験者の道場が開かれている)へのトレッキングも中止決定。

しょうがないので、一昨年偶然見つけた食堂・とら食堂で昼食を食べ、そのまま千曲川沿いの名湯・戸倉温泉へ。Masaの情報によれば“掛け流し&加水加温なし”で硫黄泉の大衆浴場「観世温泉」がお薦め(ちなみにMasaはこの三つの条件を満たした温泉の泉質を全て暗記してます...笑)。なるほど、緑がかった黄色い透明なお湯はほんのり硫黄臭があり、ヌメヌメとした触感が素晴らしい!


バスに比べると豆粒みたいに小さいダッちゃん(恵那SAにて)

戸倉観世温泉に大満足した僕らは、再びここでお天気チェック。明日は本州付近に引き続き前線が停滞するので北海道と沖縄以外は雨模様...じゃ、帰ろうっか!うりやちーちょにも会いたいしってことで千曲からノンストップで...じゃなく、小牧で東名に進み春日井でいつものインドカレーのお店でインドカレー&ナンをお腹いっぱい食べて三重に戻ったという次第。


戸倉温泉

カレー「チャンダニ」にて夕食

家に着いたのは21:00。5日前の8/25に東北に向け出発したのもほぼ同時刻だったので、ちょうど5日間、120時間ジャストの旅。今年は僕の仕事の関係であまり長い休みがとれないのに加え、Azuの合唱コンクールがあったり、Masaが受験生でしかも8/24までオープンスクールがあったりと家族の事情もあって、かなりタイトな日程にならざるを得なかったグランドキャラバン。
どうせ短いんだし、たいして遠くには行けないんだし...とイマイチ盛り上がりに欠け(正直なところ、2日前まで四国にしようか東北にしようか?なんて迷ってた)、下調べも皆無だったせいで、去年のように“百名山3座を含む6座登頂&世界遺産を2コース歩く”ってなことは出来なかったけれど、気分次第&お天気次第で『さて、次はどこ行く?』な、まるで学生時代のヨーロッパ放浪にも似た“行き当たりばっ旅”はとても楽しかった。

自宅前にダッちゃんを停めイグニッションキーを抜く寸前、メーターパネルで光るトリップメーターのブルーの数字を確認してみる。976.7...青森で一周してゼロに戻っているので、総走行距離は1967.7...マイル。

120時間で3162.7kmってことは、一度も止まらずにずっと走り続けたとしてもアベレージで26.3km/hってこと。そう考えると、短い時間でよくもまぁあれだけ遊んだなぁと満足感を覚える僕なのだった。

3000kmオーバーでも、身体のどこも痛くならず、疲れもほとんどなく、『あ〜あ、明日晴れだったら、Malibuも積んでるしこのまま九龍島に行くのになぁ〜!そしたら本州最北端と最南端で泳いだことになるのに。』なんて本気で話せる、素晴らしい旅の相棒・ダッちゃんに感謝!(ホント、このぶんだと5000km走れるんじゃないの?って思えます。)


ゴール直後のメーターパネル。もちろん2回転目

8/30(木)
上河内SA→東北道→佐野藤岡IC→R50→伊勢崎IC→藤岡JC→上信越道→更埴JC→須坂長野東IC→須坂市動物園(ハッチと遊ぶ)→R403→とら食堂(昼食)→R18→戸倉温泉(入浴)→更埴IC→長野道→岡谷JC→中央道→名神→春日井IC→R19→チャンダニ(夕食)→東名阪→伊勢道→自宅

東北グランドキャラバン2007...その後

昨日までの旅がまるで夢でもみていたかのように普通の日々が始まった。

以前から旅の計画を立てるのは僕ではなく、ともちゃんと子供たちが全ての行き先を決め、ルートを確認し、旅先の情報を集めるのが我が家のスタイル。去年からは僕は自分の希望をいくつか挙げるだけで、旅の全てはMasaが予め調べてくれている。今年はさらに進化して、計画は一切なし。クルマを走らせながらナビシートのMasaの提案を家族みんなで話し合って次へ進む感じだった。
だから今年は5日間を通じて全くケンカがなく、ずっと和やかな雰囲気で過ごすことが出来た。笑い声が絶えないグランドキャラバン...これからもし子供たちが僕ら夫婦と過ごすことがイヤにならないとしたら、子供たちが大人になるにつれて、今後の旅はますます楽しくなっていくのではないか?そんな風に思えてならないのである。

さて、今回の旅の最大の功労者はMasa。ドライバーが僕の時もともちゃんの時も一度も居眠りすることなくずっとナビを続け、車窓から見える山や川の名前を解説しながら雰囲気に合わせて音楽を選んでくれたし、名所旧跡の古い言い伝えや歴史背景、分かりやすい言葉で語ってくれた。そして何といっても素晴らしい温泉の数々をチョイスしてくれたのも全て彼なのである。

また、ダッちゃん車内の雰囲気をいつも和やかにしてくれた影の功労者はともちゃんだ。道に迷ったり、時間をロスしたりして一瞬重い空気が車内に満ちた時、彼女の天然ボケがそんな雰囲気を一気に吹き飛ばしてくれた。

『ほら、温泉に着いたわよ。カラダを拭く“バスマット”忘れちゃだめよ!』
『渋滞してるわねぇ。あの工場は“参勤交代制”なのね、きっと。』
『ほら、注意して!後ろに“覆面タクシー”がいるわ!』

そして、面白そうな看板や表示を見つけるのに長けているのはAzu。車窓から僕らが見落としがちな地方色豊かな面白い看板を読み上げては、僕らを爆笑の渦に巻き込んでくれた。また彼女は美味しそうな食べ物に抜群の勘を発揮。彼女の直感に従って食べたものは絶対に間違いがなかった。

ここ数年、我が家の夏の恒例行事になったグランドキャラバン。思い返してみると始まりはDiscovery+Casitaで平湯野営場をベースに過ごした、万水川・乗鞍岳・上高地(2003)だったように思う。あれから4年が経ち、今年の東北キャラバンで4年目を迎えるわけなんだけど、昨日東北道を南下しながらナビシートのMasaと4年後はどうなってるんだろう?ってな話をした。

4年後。生きているかも判らない未来...もしも運良く今と同様の暮らしをしていたら、僕は45歳でともちゃんもメデタク40代(笑)。ま、あんまり劇的な変化はないだろう。でも、Masaは19歳の大学1年生。Azuは17歳で高校2年生...『オレも運転出来るようになってるから、アキヒコさんはもっと楽が出来るね。6年後はドライバーが4人になるんだぜ!』とMasaは言うけど、果たして家族4人で旅が出来るだろうか?(笑)僕の知人たちによれば、中学生になった息子や娘と一緒に旅を楽しんでることすら異常な世界なんだそうだけど(笑)。

早かれ遅かれ、我が家も子供たちが僕らの元を去って行く日が来るのかもしれない。でも、もし叶うならば、僕は年に一度の夏のグランドキャラバンだけは、これまで通り家族4人で過ごしたいと思う。たった数日間だけでも24時間半径3m以内で過ごし、いっぱい話していっぱい笑うシアワセを味わいたいものだ。

8/29 三陸海岸ドライブ

  

August.2007 MENU

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