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FLAME LAYOUT

 

 

 

 

 

 

 

 September.2006 part.2

 

 

 

  9月16-18日 ダウンリバーの秋、芸術の秋

 


水車小屋を眺めつつ蓼川の清冽な流れを遡上

 

万水川ダウンリバー

前日の昼頃まで行き先が決まらなかった。ま、これはいつものことだけど、今回は台風シャンシャンだかサンサンだかのせいで事情はさらに複雑になって、出発直前までホントにどうなるか未定だったのである。

最初の予定は南紀某海岸でのシュノーケリング。回遊死滅魚がそろそろピークになって、それはもう竜宮城のような世界を見ることが出来るんじゃないか!?なんて期待してたけど、台風が近づくにつれて波の高さは5m!ダメだこりゃ、なのである。


梓川SAで目覚める

次は台風の波を期待して国府ノ浜でのボディボード。志摩半島の向きからして南紀に比べて波も多少穏やかだったんだけど、前日昼頃になってここも4mの高波...“なんちゃって”な僕らには命の危険がある高さで、これまたダメだこりゃ、だ。そうこうしているうちに僕らの自宅でも風が強まり、宮川カヌーもダメ。
こうなったら東に逃げるしかあるまい!ってことで行き先を台風の進行方向と反対で雨が降っても水位の変化が少なくて比較的安全な万水川に決定という次第。場合によってはカヌーが出来なくてもいいよねってなお気楽なスタート。但し、台風が直撃した場合、カヌー3艇積みは横風を受けて危険なので、2艇積みにする。

Masaの卓球教室が20:30まであったので、彼を迎えに行ってお風呂にはいってからだから22:00出発。

伊勢道〜東名阪〜中央道〜長野道と、走り慣れた道を北上し梓川SAまでやってきて雨音を子守唄にP泊ということになった。
目一杯仕事した後の深夜の300kmオーバーのドライブは結構辛いものだけど、ともちゃんがちょうど半分の150kmを運転してくれたおかげで交代で眠ることができて、あっという間の到着。東北キャラバン以来、彼女がダッちゃんの運転に慣れてくれたのは実に有難い。

梓川SAの朝。夜中ずっと降り続いた雨も上がり、無風も穏やかで青空ものぞく絶好のカヌー日和となる。SA内のレストランの7:00開店を待って、のんびりモーニングセットを食べる。我が家は普段、厚切りバタートースト、コーンフレーク&ミルク、カスピ海ヨーグルト、フルーツ、卵、コーヒーなどしっかりと朝食を食べる家柄(笑)なので、こうしてちゃんと朝食を食べると体の調子が良い。


豊科運動公園でカヌーを下ろす

7:30に梓川SAを出発し、次のICである豊科で長野道と別れ、犀川沿いに安曇野を走って15分ほどで県営豊科運動公園へ。
公園の駐車場にダッちゃんを停めてルーフのカヌーを下ろして50mほど離れた万水川の川べりに運ぶ。
子供たちは早くも万水川にザブン!


早速、万水川に入る

流れて来たウリに大ウケ

良い意味でも悪い意味でも(苦笑)生活感に溢れた万水川は、何故か上流からドンブラコドンブラコと野菜が丸ごと流れてくる。『わっ、ナス!』『キュウリだぁ〜!』ウリが流れてきた時は家族で大爆笑...実に楽しい川である。
前述の通り台風による横風を恐れて3艇積みを止めたので、今日はCAMPERとPATHFINDERの2艇体制。3艇だと慣れた今でも結構大変だけど、2艇なら楽々。ほんの15分ほどで出艇準備完了だ。


スタート地点の可愛いサインとカヌー

運動公園に隣接する名水百選の湧水地で鱒と戯れていた家族を呼んで、ダウンリバースタート。
CAMPERに僕とAzu、PATHにMasaとMamaがそれぞれタンデムで乗り込む。CAMPERはいつも通りだけど、PATHはいつもとポジションが逆。すでに体重が逆転しその差が10kg近くになったので、Mamaがバウ、Masaがスターンを務めるのである。


万水川は時速10kmのベルトコンベア

Azuもご満悦の快適な流れ

スタートからしばらくは両岸の高い堤防にはさまれた幅12mの用水路といった感じの万水川。但し流速はかなりのもので、例えるなら“時速10kmのベルトコンベア”に乗っている感じである。障害物もカーブもなく、プカプカ流れる野菜を追い越してただひたすらサラサラと流れる川にAzuはご満悦。時折、川底に流速を抑える目的で設けられた小さな潜堤があり、30cm程度の落ち込みが現われるのもスパイスになって良い。


時折現れる落ち込みがキモチいい

等々力大橋をくぐるとグッと雰囲気がアップ!


雑木林の木漏れ日の中を快適に流れる

変化に乏しい流れとは逆に、どんどん変わる両岸の景色。特に等々力橋を過ぎた辺りで劇的な変化を見せ、両岸の堤防が姿を消して自然護岸となり、美しい雑木林の木漏れ日の中を流れる。濃淡様々な緑色の氾濫とそこを進む赤いカヌー。もしもこの光景を絵にするならば、絶対に朱色がかった深い赤のカヌーを描き加えるよなぁ...例によって『オールドタウンはやっぱ赤に限るナ。』僕はつぶやく(笑)


水車小屋の前を遡上するMasa&Mama。ギャラリーの注目を浴びて照れ臭い

等々力橋を過ぎて約5分の至福の時を過ごしていると、右手に大王わさび園の水車小屋が見えてくる。この水車小屋はまるで万水川にあるように書かれたリバーガイドが多いけれど、実際は万水川と幅1mそこそこの洲をはさんで平行して流れる支流・蓼川にあって、合流点から300mほど蓼川を遡る必要がある。蓼川も流速5km/h程度で滔々と流れているので、初めての時は遡るのにそれなりに苦労したけど、今では“屁”のような流れ(笑)で、カヌーをバウのAzuに任せてのんびり写真を撮る余裕もあるほどだ。ただ、三連休の中日ってことで水車小屋には多くの観光客がいて、注目を一身に浴びることになるのでその点は覚悟が必要だけど。


大王わさび農園に上陸

まずはわさびコロッケで腹ごしらえ

蓼川を遡って水車小屋を横目に漕ぎ上がり、最上流の駐車場脇に設けられたカヌーポートにフネを着ける。前に来た時にはなかった観光客相手の“なんちゃってラフティング”のスタートポイントがあって、数艇のゴムボートが繋留されている(しかもかなり繁盛している!)のにはビックリである。

上陸した僕らは、いつものように大王わさび農園へ。これまたいつものように、まずはわさびコロッケに舌鼓を打った後、Azuの3年越しの希望で「とんぼ玉」作りを体験してみることに決め、併設のガラス工房で申込む。ホントはここ大王わさび農園は立ち寄らずにサラッと流れていこう!なんて話してたけど、今回は家族だけなので急ぐ旅でもないし、Azuの喜ぶ顔も見たいしねってことで(笑)。


ガラス工房でとんぼ玉製作体験!

お姉さんに優しく手解きを受けつつ...

バーナーでガラスを溶かして回しながら形にしてゆく

ガラスが冷えるまでわさびソフトなど食べて待つ

お姉さんの指導の下、まずは十数種類の中からとんぼ玉の本体となる部分の色を決め、Azuが選んだピンク色のガラス棒をバーナーで炙る。赤く溶け出したものを別の心棒に巻きつけてクルクル回して形を丸く整え、そこに別の白色の細いガラス棒を溶かせてくっつける。さらに回しながらバーナーで炙って作業は終了である。作業に没頭するAzuは勿論だけど、後ろで見守るMamaとMasaもすごく真剣な面持ちなのが笑える。
とんぼ玉が冷えるまで45分ほど掛かるらしいので、ソフトクリームを食べたり、場内を少し散策したりお土産物を買ったりして過ごす。


とんぼ玉のチョーカー made by Azu

きっちり45分後、再び工房に戻ってみると、Azuのとんぼ玉が出来上がっている!そのまま持ち帰ることも出来るけど、Azuはそのとんぼ玉にワインレッドのビーズを組合わせてチョーカーにする。おおっ!いいじゃん!ピンクのラッシュガードに良く似合うとんぼ玉のチョーカー完成である。とんぼ玉作り体験の費用はたった\800ととてもリーズナブル。しかも、工房で売ってるものに決して見劣りすることのないカワイイとんぼ玉が出来たし、Azuのゴキゲンは良いし...最高のとんぼ玉体験だったように思う。


ピンクのラッシュとコ−ディネイト

再び川へ。Masaが川に入って乗艇のサポート

そんな感じで大王わさび園で2時間ほどを過ごし、再びカヌーに乗り込んで蓼川を漕ぎ出す。
川に覆い被さる木々から射す木漏れ日が川底でゆらゆら揺れる水草を照らし、川はくっきりとした緑のツートンに。世界のクロサワが晩年に製作した映画「夢」で極楽浄土の象徴としてここをロケ地に選んだだけのことはあるなぁ...実に美しい光景である。


水草のグリーンが美しい蓼川をゆく

水車小屋を横目に蓼川を流れて万水川に合流し、僕らはさらにダウンリバーを続ける。木漏れ日の明滅する中をカヌーで進んでいると、まるで美しい森を貫く透明な道をトレッキングしているような気分になる。水面に突き出た倒木が一ヶ所だけある他は、実に安全で快適な川下りである。


水車の音が響く素敵な空間

雑木林をカヌーでトレッキングしてるみたいだ

いわゆる「ミニ釧路川」の区間へ

カヌーもいいものねぇ〜!

『カヌーってイイわねぇ〜!』
僕らを覆う緑のトンネルから覘く空を見上げてMamaが思わずつぶやく。
そうとも!カヌーはイイんだよ(笑)。カヤックでもラフトでもダッキーでもなく、水とのほど良い距離を保てるカナディアンカヌーだからこそ味わえる“ほっこり感”。出来ればウェットスーツやラッシュガードを脱いでオーガニックコットンのTシャツの袖を揺らす風を感じながら下りたい...そんな感じの川である。


はっきりと実力差がついたからだろうか?ケンカにならないふたり

緑の氾濫を楽しみながら小さな蛇行を何度かクリアすると、今度はまるでトンネルを抜けた瞬間のように目の前がまぶしい光に包まれる...犀川との合流である。右手の中洲にはゴールなのだろうか?さきほどの“なんちゃってラフティング”の客たちが集まって何やら相談をしている。その脇を抜けて、僕らは合流点の三角波へと向かう。


犀川との合流地点。0.5〜1級の瀬を楽しむ

季節や場合によっては波高が1mを超える場合があるらしいけど、今日は50cm程度のちゃぽちゃぽ波でみんな終始笑顔。但し高瀬川が合流した後の右カーブのアウト側は岩壁に流れが当たってちょっと複雑そうなので、大事をとって右寄りを進むようMasaに指示。


息子に操船を任せて嬉しそうなMama

犀川橋をくぐる

ここをクリアするとあとは大河・犀川の広い空を眺めつつの快適ダウンリバー。Masaは去年からあるコンクリート堤防間際の大波へワザとカヌーを運び、Mamaを怖がらせたりして遊んでるし(笑)。
間もなく右岸に龍門淵公園の真新しい護岸が見え、僕らはテトラのエディを利用して右岸にカヌーをストリームアウトさせてゴール。


大河・犀川は空の広さを実感出来る


分流を右に進むと大波の瀬。わざと大波に近づいてMamaをからかうMasa

カヌーを岸に上げた後、僕だけは歩いて300mほどにあるJR明科駅へ。駅前で客待ちをしてたタクシーに乗って運動公園に戻りダッちゃんで再び龍門淵公園に戻り、装備と2艇のカヌーを積み込んでダウンリバー終了なのである。


龍門淵公園前にゴール

回送したダッちゃんにカヌーを積込む


この時点で時刻は午後1時。さてこの後どうする?何一つ予定が決まっていないので、とりあえず温泉ガイドを開いて今日の温泉探しに取り掛かる。
『別所温泉にしようよ!結構な秘湯みたいだぜ!掛け流しだし(笑)』
ものの5分でMasaが具体的な温泉を決めてくれたので、一旦松本に戻って山越えで鹿教湯温泉を通って上田市になる別所温泉へ。


信玄ゆかりの生島足島神社へ(上田市)

夫婦欅

三重県に住む僕らにとって、上田はいつも通過点。町の名前は知ってるけど、どんな町かは知らないいわばミステリースポット(笑)だ。別所温泉への道すがら、何となく雰囲気の良い神社を見つける。そこは生島足島神社...武田信玄所縁の神社で、万物を育成させる神様である生島と万物に満足を与える神様の足島のふたつの神様が祀られている。まずは門前の蕎麦屋で遅めの昼食を済ませ、生島足島神社へ参拝する。池に浮かぶ本殿、夫婦欅など見どころが多い神社だけど、ここで一番興味を持ったのが武田信玄が支配下の武将たちに忠誠を誓わせた文書=起請文。これらは全て熊野神社の烏文字、牛王宝印(ごおうほういん)の護符に書かれているのだ。


別所温泉へ(北向観音参道)
とても風情のある温泉街だ

上:神社にある廻舞台の下を見学
下:北向観音境内

忠誠を誓う前書きと誓いを破った場合に神仏の罰を被るべき神文とからなっているんだけど、忠誠を誓うって場合、やはりその信憑性を証明するためには知りうる限り一番怖い神様に誓うはずなわけで、当時の人々にとって熊野の神々は偉大な存在だったんだなぁって実感するのだ。

生足神社...じゃなく生島足島神社に参拝したあとは、いよいよ秘湯・別所温泉へ。


善光寺と同じ経度で背中合わせに建つ

緑が美しい常楽寺へ

実際に到着してみると秘湯どころか、とても賑わいのある大温泉街。パンフレットによれば、ここには長野に5つしかない国宝のひとつ安楽寺三重塔があるのを始め、重文クラスのスゴイ建物がいっぱい立ち並び、さすがは“信州の鎌倉”と呼ばれるだけのことはある。
これは散策しなきゃ損だぜってことで、観音下駐車場にダッちゃんを停め、まずは善光寺と同経線上に建っていると言われている北向観音に参拝。観音さんはもちろんとても雰囲気のある感じだけど、そこに至る参道が古き良き参道って感じでとても良かった。次に僕らが向かったのは安楽寺。黒門をくぐって長い参道を進み、まずは本堂で参拝。その後、本堂の裏手にある山の中腹に建つ国宝・八角三重塔を見学する。


常楽寺黒門

雰囲気のある石段を上がる

距離もそれなりにあって、しかも坂道のアップダウンを歩いてちょっと疲れたところで、突然Mamaが走り出す。『ちょっと私見てくる!』ナニ!?ワケがわからずキョロキョロすると路地の片隅に“手作りケーキ”の看板(笑)。路地を曲がって姿を消すMama。5分ぐらいして300mぐらい先に現われた彼女は頭の上で大きな丸を作って手招きだ。川でカワセミを見つけるのが上手な彼女の“野性の目”と“鋭敏な嗅覚”は美味しいケーキ屋を見つけるのも得意なようである(笑)。


国宝・三重塔

日本で唯一の八角の塔で長野で最初に国宝指定を受けた

そんな彼女のおかげで入った『風乃坂道』という喫茶店。看板にあった手づくりケーキは絶品だけど、何よりも紀州備長炭で焙煎した荒挽きの豆を、通常の二倍以上使うというこだわりのコーヒー専門店だけに注文したグァテマラもスマトラ・マンデリンも最高の香り。これだけの香りを味わえるなら禁煙も当然!と納得である。
こうして2時間程度の別所温泉街散策の後は由緒正しい公衆浴場「大湯」(大人子供ともに¥150)へ。


境内には話題の「高野槙」が立つ

散歩中に見つけた手作りケーキのお店にて

別所温泉は温泉旅館が数多く立ち並ぶ大温泉街だけど、元々は信州で最も古い湯治場のひとつで、その素晴らしい硫黄泉の効能が凄まじいことから神仏の霊験と考えられてまず観音様、つまり北向観音が祀られたほどだ。そんな成立ちから温泉街には4ヶ所の共同浴場があって『大湯』はそのひとつ。
温泉街の一番奥に位置する『大湯』の前に立つと、何やらどこかで見たことがある気がする。またデジャヴかな?と不思議な気持ちでほど良く硫黄臭の漂うまったりとした温泉に身体を沈め、フハァァ〜!とため息。さっぱりした僕らは別所温泉を離れ、上田菅平ICから上信越道へ。途中から降り出した雨は濃霧を伴い、休憩に立ち寄った横川SAでP泊することに決める。目一杯遊んだ1日の疲れを癒すため、21:00にはベッドでオヤスミモード...今夜も雨音を子守唄に眠りにつくのだった。


別所温泉の公衆浴場「大湯」¥150でさっぱり。

硫黄泉独特の味を楽しむMasa

 

別所温泉でのデジャヴ体験について

帰宅してから判った、あの別所温泉でのデジャヴ体験の秘密...それは、デジャヴではなく、なんと映画の世界だった。その映画とは『千と千尋の神隠し』。
まずは大湯をはじめとする温泉街の建物が映画に登場する建築様式に似ていて、中でも温泉街の一番奥にある「臨泉楼 柏屋別荘」の木造4階建ての本館は湯屋にそっくり!温泉に至るレトロな列車は映画そのままだし、上田市公式サイトによれば映画の中で電車に乗るシーンで流れる曲名が『Six Station』。これは釜爺という名の登場人物が「6番目の駅で降りるんだよ」と言って千尋に切符を手渡したセリフにちなんでいるんだろうけど、この駅の名は「沼の底」。実際の別所線で別所温泉から6つめの駅と言えば「下之郷」で、ここは昼間に訪れた沼のような池に浮かぶ島に建つ「生島足島神社」の駅。「生島足島神社」のふたつの神を「湯婆婆」「銭婆」だとすれば...僕のデジャヴだと感じた直感は、たぶん正しいのではないか?と思うのである。これはもう宮崎さんに聞いてみないと分らないけど(笑)

 

 


 


富弘美術館にて

富弘美術館&戸隠

昨夜は21:30にヌクヌクシュラフに入って、雨のおかげで静かにぐっすり眠れたおかげで5:30にお目覚め。交通情報を確認すると昨夜の上信越道の20kmにも及ぶ渋滞はすっかり解消しているようなので、霧に煙る横川SAを6:30に出発し、東京方面へ。先月の東北グランドキャラバンで見逃した富弘美術館を観覧するためである。
いくら時間切れで見られなくて悔しいからって、翌月に万水川DRのついでに日光まで30km、自宅から550kmもある群馬の富弘美術館に行っちゃうのは、ちょっと距離感がマヒしてるような気がしなくもないけど(笑)、実は今回の旅はこちらがメインで万水川DRの方がオマケ。最近すっかり星野さんの魅力に憑りつかれているMamaを誰も止められないのである。
ただこんな風に気軽に長距離ドライブに出られるのはダッちゃんの運転フィールが実に自然で快適だから。高速ではクルーズコントロールを制限速度+αに設定しておけば、大トルクに任せて何のストレスもなく自動的に僕らを彼方へと運んでくれるし、ふた桁&三桁国道を5.2Lエンジンをアイドリング程度の回転数でドロドロ〜って回しながら流すのが最も得意だったりするし。ハイパワーでもないし、特に乗り心地がいいわけでもないし、静かでもないけど、とにかく疲れないクルマ...実はダッちゃんこそが “GT”(グランツーリスモ)の称号が相応しいのではないかと思うのである。


上信越道・横川SAで雨の朝を迎える

群馬県みどり市の富弘美術館に到着

そんなわけで順調に上信越道を快走し、伊勢崎IC経由で日光方面に向けて渡良瀬渓谷をさかのぼる。7:30富弘美術館に到着。開館時間までまたかなりあるので、遊歩道を散歩しようかとも思ったけど、生憎の雨模様ということでダッちゃんを駐車場に停めて、ダッちゃんシアターでTVのモーニングショウを見て時間つぶし。9:00の開館とともに富弘美術館に入って、まだ静かな館内で心に沁みる作品の数々をゆっくりと堪能することが出来た。


ダッちゃんから眠り眼で出て来るAzu

ようやく来ることが出来た!!

昼前になって、観光バスの団体さんやら小学生のグループが大挙して押寄せて悲しいほどに騒がしくなったので(*頼むから興味のない人は来ないで欲しい!)、星野さんも読んでるというノートにコメントを記帳してミュージアムショップでポストカードを何枚かと作品集を数冊買って、富弘美術館を後にする。


円柱を組み合わせた独創的な建物も魅力のひとつ

一部のバカモノから『今から赤城山に登ろうよ!』というとんでもない意見も出たけど、カーナビを「自宅に帰る」にセットすると550km7時間半という表示なので、さっさと帰ることにして、渡良瀬渓谷から伊勢崎IC経由で一路自宅へ!...さすがに2泊2日の日程は群馬まで出かけるには短すぎである。

途中のSAで上州名物の食べ物各種を山のように買い込んでしまったので、ランチも抜きで上信越道を走る走る!
ところが14:00頃、千曲川の流れを左手に眺めつつ間もなく更埴JTってところでで突然Masaが『あ〜、戸隠行きてぇ!』と叫ぶ。
『バカモン!赤城山登るより時間が掛かるだろっ!』と強い調子で諌めると、何とMasaがマジで涙を浮かべて懇願する。
『なぜかワカランけど、戸隠に行きたい!』


上州名物を欲張って買い込む

戸隠へ!(奥社大鳥居前)

木漏れ日が美しい杉並木を進む


杉の巨木は見上げると目が回りそうな高さ

 

尋常じゃない事態に凍りつく車内。普段冷静な男がこんなに感情を露にするのは珍しいことで、理由を尋ねても『どうしても行きたい理由が解らないけど、とにかく行くしかない気持ちなんだ。』としか言わない。何だかオカルトちっくでヤだなぁって思いつつも、ここまでこだわっているには何か理由があるに違いないって感じ、コリャ戸隠に呼ばれてるんだなってことで、更埴から自宅とは反対方向の北陸道方面へと進む。


この雰囲気が素晴らしい!随神門を
くぐると空気が明らかに変わるのだ。

上:Masaの心から憧れる戸隠連峰が姿を現す
下:Masaは注意書きを熱心に読み予習中


戸隠神社奥社と戸隠山

最初はお山を観ながら通り過ぎるだけのつもりだったんだけど、青空をバックにそびえる戸隠連峰を見てたらやっぱり歩きたくなって、奥社駐車場にダッちゃんを停めて奥社の参道を歩き始める。静かな秋の雰囲気が漂う戸隠の森は相変わらず素晴らしく、往復4kmほどのトレッキングを楽しみながら奥社に参拝。ここのおみくじは妙に当たるので、いつも社務所で年齢を告げておみくじを戴くんだけど、今回は『家内睦ましく世を楽しみ面白き月日を送るべし』。ありがとうございます!(笑)


ちょっとだけ登山道に入ってみる!

おみくじを引いて次に訪れる神社を教えてもらう

人のなんとちっぽけなことか!!

また、次に参詣すると良い神社が書かれているのも楽しみのひとつ。前回は『椿大神を信心すべし』と三重県、しかも隣町の神社の名が書かれていてビックリしたけど、今回、Mamaのおみくじに書かれていたのは『伊勢大神』!も、もしかして、神様は僕らがどこから来たのかお見通し??(笑)


宝篋印塔の文字を熱心に読み下すMasa

Azuが大きくなったのでどっちが娘かワカラン!


やはり戸隠は僕らをシアワセな気分にしてくれる場所なのだ。

いつかは戸隠山!この険しい山に登るのが大きな夢であるMasaは登山道の入口から離れようとしないので、少しだけ登山道を歩いてみた後、参道を折り返してダッちゃんに戻った僕らが次に向かったのは、当然ながら「小鳥の森」。蕎麦屋が多い戸隠で唯一とも言えるイタリアンレストランである。僕と同い年であるオーナーのhatakichiさんは戸隠山岳ガイド組合のメンバーでスキーインストラクターから山岳ガイドに転身したいわば戸隠の達人のひとりで、美味しいイタリアンはもちろんhatakichiさんとの会話をとても楽しみにしているのだ。


延々と続く直線の参道は片道2km
両側には素晴らしい森が広がる

上:奥社近くのブナ林の緑が目に鮮やか
下:イタリアンレストラン「小鳥の森」に到着

「小鳥の森」でいつものパスタと新メニューの“ヒマラヤン焼きカレー”、そしてhatakichiさんとの会話を堪能した僕らは、いよいよ帰路に着く...はずが、奥社駐車場で素晴らしい夕景に遭遇。思わずダッちゃんを停め、戸隠連峰に沈み行く夕陽を飽きることなく眺め続けたのだった。


寛ぎの空間と美味しい料理を堪能

いつの間にか夕暮れが迫る

夕陽が沈みきったのを合図にホントに自宅へ。黒姫高原〜信濃町経由で高速に乗り、ガラ空きの高速を飛ばして自宅を目指す。高速に乗って間もなくするとカーナビのVICSに事故情報...豊科手前でのトンネル事故である。僕らが豊科を通過する時には事故の後片づけも終了して渋滞も解消してたけど...もしかしてマジで戸隠に呼ばれた??ちょっとだけ背筋が寒くなる出来事だった。

帰り道もMamaと半分づつ運転してラクチンドライブ。2泊2日、1200kmにも及ぶグランドツーリングはこうして終わりを告げたのだった。

 

 


奥社駐車場にダッちゃんを停めて、戸隠連峰に沈む夕陽を眺める

 

戸隠の花々CLICK

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