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FLAME LAYOUT

 

 

 

 

[8/15-16山五十川玉杉・羽黒山][8/17月山・湯殿山][8/18男鹿水族館・白神山地十二湖]
[8/19岩木山・白神山地暗門ノ滝][8/20八幡平・小岩井農場][8/21中尊寺・日光〜8/22辰野枝垂れ栗]

 

 

 

 August.2006 part.3

 

 

 

8月15-22日 東北グランドキャラバン mission.6


中尊寺金色堂

 

8/21 中尊寺・日光

 

東北道・前沢SAで目覚めた僕らは、次の平泉ICで東北道を降りて中尊寺へと向かう。インターチェンジからほど近い中尊寺。いわずと知れた東北随一の古刹で国宝&重文の宝庫である。12世紀初頭、奥州藤原氏の初代清衡が、長く続いた戦乱で亡くなった人の霊を慰め、仏教の力で国を平定させる目的で造営した、いわば“親方日の丸”ならぬ“親方藤原”な寺院なのである。かつてはお堂や塔が40棟以上、禅坊は300以上もある日本有数の大寺院だったけれど、14世紀の火事でそのほとんどを焼失。まさに“夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡”の雰囲気である。中尊寺に到着。


月見坂から中尊寺山内へ

音声ガイドを操作するAzu

クルマにのったままで本堂&金色堂にほど近い駐車場まで入れそうだったけど、それじゃ何だかツマラナイという意見が次々に上がり、弁慶の墓のそばにある一番遠い駐車場にダッちゃんを停め、そこから歩いて中尊寺を散策することになった。まずは月見坂の入口にある観光案内所で音声ガイドを聞くことが出来る機械を借り、月見坂をのんびりと上っていく。朝一番ということで、人影のない月見坂はあくまでも静かで、僧侶たちが参道の落ち葉を掃き清める音だけが立派な杉並木の参道に響くのみである。


朝イチなので人影はほとんどない

観光地の定番(笑)


鬱蒼とした森をゆく

月見坂の左側にいくつかお堂をひとつづつ見て回り、15分ほどで本堂に到着。一目で天台宗のそれと判る比叡山と多くの共通点を持つ造りの本堂に入って、総本山の比叡山延暦寺より分火された1200年燈り続ける「不滅の法燈」に興味をそそられながらお参りを済ませた後、有名な金色堂へと進む。小学生の頃から教科書に何度も登場した金色堂。覆堂にすっぽりと覆われていてその姿を遠くから眺めることは出来ないけれど、この覆堂と覆堂へと続く階段の直線が合理性を尊ぶ20世紀的な雰囲気を醸し出して、とてもいい感じに見えた。


全てのお堂をまわる

中尊寺本堂

拝観料を払って覆堂に入ると、そこには想像よりも幾分小さな“ゴールデンパビリオン”金色堂。京都市民だった頃に何度か見た金閣寺と見比べると、覆堂に覆われているぶん、ちょっと迫力に欠けるけど、ずっと上品で繊細で芸術性が高い印象だ。この建物、実は奥州藤原家の歴代当主の棺を安置するお墓で、誰も見たことがない極楽の様子を再現した究極の“祭壇”なのである。気の遠くなるような長い歴史の中で、何度も修理が行われたわけで、必ずしも創建当時の姿ではないとのことで、実際、建物全てに金箔が施されているけれど、屋根は金はおろか銅板さえも貼られていない。修理の際に屋根には金箔の痕跡が認められなかったために木地のままにされたとのことだけど、全体のバランスを考えた時、僕は一番目立つ屋根の部分がくすんだ木の板というのはどうも腑に落ちない。たぶん黄金色に輝いていたと思うんだけど...どうなんでしょ?(笑)


千年を越す歴史の重みを感じる参道

今回の旅で何度お参りしただろう?

金色堂で親父の仏壇に手向ける線香を買った後、旧覆堂へ。700年以上も金色堂を守りつづけた旧覆堂はとても素晴らしいもので、実はこの中に入った時、金色堂よりもずっと感動を覚えたほどだ。その後、昼なお暗い神社にお参りし、まるでスタンプラリーのような調子で全てのお堂を参拝して廻って3時間以上もの中尊寺散策を終えた。


全てが興味深い境内

2時間以上歩き回った疲れをコーヒー牛乳で癒す

もちろん一番印象的なのは金色堂だけど、その金色堂に安置されてる秀衡の木棺から発見され800年の時を経て花を咲かせた中尊寺蓮に感動した。かつて平泉に暮らした文化的で高貴な人々の“夢の跡”を丹念に見てまわる間、僕の頭にずっと浮かんでいたのは、マヤやアステカのことだった。東北の地で仏教思想を基礎に国を治め、100年もの間、平和を維持し文化を守り続けた奥州藤原三代...当時のヨーロッパを凌ぐ高度な文明を持ち、子供の玩具には車輪を用いていたのに武器には決してそれを使おうとしなかったマヤやアステカの人々...歴史はそんな奥州藤原氏やマヤの人々よりも戦争に秀でた侵略者側を賞賛することが多いけど、今の時代そしてこれからの時代、僕らが彼らに学ぶことはとても多いのではないか?と感じるのである。

 

800年前の棺から発見された種から咲いた中尊寺蓮

 



坂上田村麻呂とアテルイ王の戦いからの歴史を持つ達谷窟観音堂

Masaの希望で平泉でもう一ヶ所、坂上田村麻呂が開いた達谷窟毘沙門堂という特徴的な寺に参拝する。坂上田村麻呂が蝦夷平定(僕に言わせりゃアイヌへの侵略だけど...)の際、毘沙門天の加護を謝して京の清水寺を模して毘沙門堂を建立、鞍馬寺にならって108体の多門天を奉ったのが始まりとされている。境内に入ると『よくもまぁ、こんな姿で明治の神仏分離令をうまくくぐり抜けたなぁ!』って呆れるほどに神仏混合(笑)。いい雰囲気のお寺である。


巨大な岩をくり抜くように建てられている

断崖に彫られた大仏

平泉を後にした僕らは一関に抜けて東北道を南下、一路日光東照宮へと向かう。基本的に家康が好きじゃないMasaは東照宮への参拝を渋ったけど、『ま、外人になったつもりで世界遺産として見るわ!』ということで渋々承諾(笑)。東北道を南下し栃木県に入る。いよいよ東北とお別れの時だ。


東北古代史の世界にタイムトリップ出来る場所

境内に咲く花CLICK

中尊寺から日光...そして今日どこまで進むのかはまだ判らないけどたぶん700〜800km走ることになると思う。中尊寺から日光までの長距離ドライブは結構しんどいけれど、今日は僕の助手席にはずっとMasaが座っていて、彼と一ヶ月分ぐらい父と息子の会話を楽しむことが出来た。
内容はやっぱり今回の東北キャラバンのこと。そんな中で一番盛り上がった話題は“アイランダー”についてだ。アイランダー...すなわち“島人”。僕らの夏休みはここ数年、何故か離島を旅することが多くなっていたけれど、今年は珍しく島ではなく、本州を旅した。この島への旅には夏休みのラジオ体操のスタンプ集めがひとつ空白になったような似た感覚...つまり、毎年島に渡っているのに今年だけ島じゃないのは寂しいってな感覚を覚えたのは事実である。Masaもそのことを少し感じていたようだけど、今日高速を走っている時に突然『ワカッタ!』と叫んで、こんなことを言ったのだ。

 



現世の事象は完成した瞬間から朽ち始める。
でも僕には「私は神ではない。」そう物語っているように思える陽明門の柱。

『ねぇ、島ってさ、地理的に“海の向こう”って意味があるよね。でも、島とオレたちを隔ててるのは海だけじゃないんだよ。文化とか歴史とか風習とか、もちろん食べ物とか言葉とかも隔たりがあるよね。そういう意味じゃ、東北に行くのってのは実は島に行くのと目的は同じだと思うんだよね。オレたちが島に渡るのって、自分達と“違う人たち”が“違う歴史”で“違う生活”をしてるのを体験しに行くようなものだろ?東北って本州だけど、今回の旅行で色々な場所に行って感じたのは、昔は京都の影響、つまり“日本”の文化とか政治とかの影響を受けずにいられた場所だと思うんだよな。明治以降はだいぶ薄まったかもしれないけど、今でもオレたちが見たら常識外れっていうのかな?京都でもない奈良でもない、もちろん伊勢でも熊野でもない歴史があるし、不思議な風習とか文化とかがあって、まるで離島みたいに感じたのかもしれない。東北は“島”なんだよ、きっと。オレたちは今年も“島”に渡ったんだよ。』

ナルホド!Masaの言う通りかもしれない。

『佐渡とか隠岐とかに島流しされたりするだろ?佐渡は行ったことないけど、隠岐ってすごく豊かな場所だったよね、実は。でも隠岐に送られることが刑罰になるってのは、何も隠岐が食べ物や自由がない辺境の地だからじゃなくて、京都とは文化や習慣が違う場所だからじゃないのかな?オレたちはそれを面白がってわざわざ行ったりするけど、昔の人、特に都しか知らない貴族や位の高い武士には耐えられないほどのストレスになったのかもしれないと思う。それは自由なオレたちが刑務所の塀の中に閉じ込められたのと同じぐらい。頼朝が義経を平泉に送ったのは島流しだったんじゃないかな?でも人間的に幅のある義経は平泉に適応しちゃった...つまり刑務所で毎日楽しそうに暮らしてるわけだ。それが頼朝には信じられなくて、無気味で...それであんなことになっちゃったのかもしれないね。』

う〜ん、深い!今回の旅だけでMasaがここまで勉強できたのだとしたら、7泊7日、今日までで1600マイルの旅はとても実り多いものだったのかもしれないなと思う。(もちろんダッちゃんで移動したのは1600マイルだけど、自分の足で歩いた距離も相当なもの...ちなみにMasaの万歩計はあと5000歩で10万歩)。

陸続きの島...東北への旅はまた来年も実現することになりそうである。


平泉からは遠かった!16時前に東照宮に到着。

これを見てちーちょとうりを思い出す

参拝時間終了間際で人影も疎ら(笑)

雨の日光東照宮

峠で牛タン定食なんかを食べてのんびりしてたら予想以上に到着に時間がかかり、東照宮に着いたのは午後3時50分。それから東照宮を“見学”して(*Masaは絶対に柏手を打って参拝しようとしなかった。『一流の職人が作った日本一の建築だとは思う。でもここはオレにとって神社じゃないんだ。何て言えばいいのかな...そう、“松下幸之助神社”とか“ホリエモン神社”って感じがするし。』だそうで...)、夕闇迫る日光を後にする。


熊野や出羽で肌に感じた“何か”を全く感じることがないのが逆にとても不思議だった。


今回の旅でMamaがもしも時間があれば行ってみたい!と言っていたのが日光から渡良瀬川沿いに前橋に抜ける途中にある草木湖畔の「富弘美術館」。画家の星野富弘さんの暮らす東村(現在のみどり市東町)にある彼の作品ばかりを展示する美術館である。日光を出た時点で、もう美術館の閉館時刻を過ぎていて美術館を観覧できる望みは全くないけど、星野さんの大ファンであるMamaは『中に入れなくてもいいの!行けるだけで幸せなの!』とのことなので、足尾銅山を経由して富弘美術館へ。もちろん美術館は閉館後。誰もいない駐車場にダッちゃんを停めて美術館の建物を外から見学した後、さらに渡良瀬川沿いを下る。


何の変哲もないローカル線の無人駅

怪しげな照明のやけに長い駅舎に入ると...

今夜の温泉をそろそろ決めなくちゃ!そう思ったけど、ここはもう東北じゃないわけでダッちゃんに群馬県の温泉ガイドブックは存在しない。そこで “困った時の友達頼み”ってことでご迷惑を覚悟の上で地元にお住まいのミエさんにメールで尋ねてみることに。『足尾線の駅に温泉があるそうで...』と即答いただいた瞬間、目の前に渡良瀬渓谷鐵道の水沼駅に温泉を発見!めちゃグッドタイミング!そんなわけで今夜の温泉は駅舎の中にある水沼温泉、露天風呂はその名も「かっぱ風呂」!


駅舎の中に温泉がっ!

渡良瀬渓谷鐵道・水沼駅「かっぱ風呂」

河童像と紀伊半島のカッパのツーショット

いたるところに河童が並ぶ

とても落ち着いた雰囲気の露天風呂(何故か貸切!)でゆったり過ごし、水沼の駅前食堂「はやぶさ食堂」で夕食を食べ、前橋へ。するとミエさんからメールが入り、ノーアポな突然の襲来にもかかわらずなんと前橋で僕らを待ち伏せ(笑)して下さるとのこと!見知らぬ土地で友達に会えるってのは何と素晴らしく安心感を覚えるのだろう!しかも掛け値なしで尊敬してるおふたりと!Kevipa家とは今年のGWに北山川ダウンリバーをご一緒させてもらって以来の再会だ。
そんなわけで幸運にもKevipaさん&ミエさんとお会いし、前橋のイタリアンレストランでケーキセットを食べながらKevipa家の北海道話や我が家の東北の土産話などお喋りを楽しむ。


駅に入って来た列車にはイノシシが(*Azuは亥年)

めちゃローカル色豊かな駅前「はやぶさ食堂」

お互いに“行き当たりばっ旅”派ということで、旅のラッキーやハッピー、そして面白おかしいアクシデントなどの話で盛り上がる盛り上がる!(笑)実に楽しい時間を過ごすことが出来た。Kevipaさん&ミエさんに見送られて前橋を出た僕らは上信越道で長野へ。
2時間半ほど走って、夜景の美しい姥捨SAに到着し、ここで東北キャラバン最後の夜を過ごすことに決める。

SAの休憩スペースでビールをのみながらiBookでメールチェックとLOGBOOKの更新を済ませ、1:00過ぎにベッドに入った。優しい肌触りのフランネルのシュラフにもぐると、僕の隣にはMasa。盛大な寝息を立てて赤ん坊のような可愛い寝顔で眠っている。長かった東北キャラバンも明日が最終日...なんだか夏休みが終わっちゃうような気がして少し寂しい気持ちである。


ダッちゃん最後の夜は長野道・姥捨SAで。ベッドメイク完了の車内

 


 

8/22 辰野の枝垂れ栗

 

ダンスしてる?前衛芸術?辰野の枝垂れ栗

長野道・姥捨SAで最後の夜を過ごし、今朝は中央道とのJC手前の岡谷ICで高速を下りて、塩嶺王城パークラインで辰野町・しだれ栗森林公園へ。Masaが一昨年からず〜っと見たがってた「国天然記念物・辰野のシダレグリ」を見るためだ。
「国天然記念物・山五十川の玉杉」でスタートした今回の夏休みグランドキャラバンの最後をまた巨木...じゃなく珍木で終えるというのもそれはそれで楽しいと思う。


塩嶺王城公園枝垂栗自生地


枯れた枝垂れ栗がオブジェのよう

岡谷ICからの山坂道を20分ほど走ってたどり着いたシダレグリは、これが栗の木?と笑っちゃうほど実に奇妙な枝ぶり。太陽を背に四方八方に枝をクネクネと伸ばす姿は、まるでダンスを踊っているようにも、岡本太郎画伯の絵のようにも見える。当初はシダレグリだけ見て帰るつもりだったけど、森林公園には一週間ずっと第一級の高原や森を歩き続けた僕らにとっても、素晴らしくしかも優しい森が広がっていて、思わず野鳥の声に導かれるように、朝の森の奥への散歩を楽しんだ。


野鳥の声に導かれ、ここまで来てもまた森を歩く僕ら

これで7日間にも及ぶ我が家の夏休みグランドキャラバンの日程は全て終了。あとは安全にちーちょとうりの待つ自宅へと中央道をぶっ飛ばす(笑)だけである。『よく考えたら、中央道を昼間に走るのって初めてよね?』そんなわけでいつも通ってるけどいつも暗闇ばかりの中央道の昼間の景色を楽しみつつ、名神〜東名阪〜伊勢道と辿って14:00、無事自宅に到着した。


7泊7日、2732kmにも及ぶ旅の終わり。ちーちょとうりが待っていなければ、今から
もうひと山登れるような...そんな元気なまま戻ってこられたことが何よりだ。

 

塩嶺王城公園で見た花々CLICK

Photo by aki with RICOH Caplio 500G wide

今回の東北グランドキャラバンを振り返ってみて...とにかく良く走り、良く登り、良く歩いた7泊7日だったというのが第一の印象である。
ダッちゃんの総走行距離2700kmと言えば、直線距離で日本最北端・北海道宗谷岬から最南端・沖縄県与那国島に相当する距離で、仮に高速道路をばかりを走るとすると九州最南端・鹿児島県佐多岬から最北端・宗谷岬までの道程とほぼ同じだったりするのである。
その上“なんちゃって”登山&お気楽トレッキングばかりだとはいえ、トレッキングシューズを7回も履いて、Masaの万歩計は7日間で10万歩を突破したし。加えて、毎日東北の名だたる名所を観光し、それぞれの土地で名物料理を食べ、秘湯と呼んでも差し支えないいくつかの温泉を楽しむことが出来た。要するに今回の旅は、登山&トレッキングや観光をしながら一週間で日本を縦断したのと同じだということである。

7日間にこれだけのエッセンスを詰め込むということは“のんびり”とは対極にある旅にも思えるけど、実際には夜は“ダッちゃんシアター”でDVDやサッカーを観てたし、夜風に吹かれながら読書を楽しむ時間もあった。しかも、この旅が予め行程表を作らずに、これまでの2〜3泊の旅と同じように “出たとこ勝負!予定は未定!”で天候や体調、そして気分(笑)に応じてその場で家族会議を開いて決めながら進むスタイルのままで実現できたことは実に感慨深い。
ガイドブック(現地に入ってから地元出版社発行の情報誌を買うのが常である)や地元の人のアドバイス、そして“勘”を頼りに行き先を決める...まるでロールプレイングゲームのようなドキドキする感覚、そして現地に到着するまでのワクワク感、“当たり”だった時のヨロコビ(もちろんハズレた時の落胆も)...自動車旅行&家族旅行ではあるけど、まるで時刻表片手に当てもなく旅に出た中高校生の時の鉄道旅や、大学生の頃にハマったバックパッキングの旅と同じ種類の旅のスタイルなのではないのか?そんな風に思うのだ。

例えば小岩井農場の後、山も飽きたし太平洋岸に抜けてシュノーケリングでもしようか?なんて言いつつ田沢湖に向かったのは、Masaがどうしても国見温泉のグリーンのお湯につかってみたい!ってゴネたからで、結果として秋田に抜け、田沢湖を見ることが出来たり、夕暮れの角館・武家屋敷を見ることが出来、最後には偶然にも大曲の花火に出くわすことができたのだ。こんな嬉しい偶然は予め宿を予約したり行程を決めていたのでは絶対にあり得ないわけで、旅先でも家に戻った後も、これからも今回と同じようにノーリザーブな旅にしようね!ということで家族の意見が一致した。

もちろん、そんな旅が実現できるのも、交通手段や宿の時間に縛られることなく、思いつくままにどこにでも行けてどこでも寝られるダッちゃんがあるからこそ。一般道を普通に走り、普通車用の駐車スペースに停められる最大限ギリギリの外寸と、車内で家族4人が過不足なく眠れる最小限のスペースを両立しているダッちゃんだからこそ、行きたい場所を思いついたら地図とカーナビで距離と時間を計算してすぐに向かえる自由と疲れたら道の駅やサービスエリアを探してシートを倒すだけですぐに眠れる安心さを得ることが出来る。大きなキャンピングカーは車内は広いけど機動性に難があるし、国産ワンボックスカーは機動性に優れるけど、車内スペースと長距離ドライブの快適性に少々難がある。そんな意味では、ダッちゃんを手に入れて改造する時に思い描いた「僕らの理想の旅スタイル」が今回の東北キャラバンでようやく現実になったような気がするし、もしも時間が許すならば、このまま一ヶ月でもこのスタイルで旅を続けられると実感するほどに疲れをほとんど感じることがなかった。

最後に、そんな旅を快適かつリーズナブルに実現させてくれるダッちゃんと、行き当たりばっ旅を僕以上に楽しみながら同行してくれる知的好奇心旺盛な家族に感謝したいと思う。

ホントに心から感謝してるんだぜ(笑)

8/15 三重県〜愛知県〜岐阜県〜長野県

自宅→伊勢道→東名阪→名古屋高速→名神→中央道→長野道→上信越道→道の駅「しなの」(P泊)

8/16 長野県〜新潟県〜山形県

道の駅「しなの」→上信越道→北陸道→R7→笹川流(見学)→山五十川の玉杉(見学)→加茂水族館(見学)→羽黒山(トレッキング&参拝)→志津温泉(入浴)→月山姥沢駐車場(P泊)

8/17 山形県〜秋田県

月山姥沢駐車場→月山(登山&参拝)→湯殿山(参拝)→かたくり温泉(入浴)→山形道→酒田街道→道の駅「てんのう」(P泊)

8/18 秋田県〜青森県

道の駅「てんのう」→ゴジラ岩→男鹿水族館GAO→羽州街道→大間越街道→白神山地・十二湖(トレッキング)→道の駅「深浦」(イカ焼村見学)→千畳敷(見学)→鯵ケ沢街道→嶽温泉「山楽」(泊)

8/19 青森県〜秋田県

嶽温泉「山楽」→津軽岩木スカイライン→岩木山(登山)→岩木山神社(参拝)→白神山地・暗門の滝(トレッキング)→日景温泉(入浴)→道の駅「ひない」(P泊)

8/20 秋田県〜岩手県

道の駅「ひない」→東北道→アスピーテライン→八幡平(トレッキング)→アスピーテライン→東北道→岩手山神社(参拝)→小岩井農場(観光)→秋田街道→国見温泉(入浴)→田沢湖→御座石神社(参拝)→角館(武家屋敷見学)→大曲(花火)→秋田道→東北道→前沢SA(P泊)

8/21 岩手県〜宮城県〜福島県〜栃木県〜群馬県〜長野県

前沢SA→東北道→中尊寺(参拝&散策)→達谷窟(参拝)→東北道→日光東照宮(観光)→足尾銅山(通過)→富弘美術館(建物見学)→渡良瀬渓谷鐵道・水沢駅「かっぱの湯」(入浴)→前橋(Kevipaさん&ミエさんとお茶)→関越道→上信越道→姥捨SA(P泊)

8/22 長野県〜岐阜県〜愛知県〜三重県

姥捨SA→長野道→辰野のシダレグリ(見学)→中央道→名神→名古屋高速→東名阪→伊勢道→自宅

 

 
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