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FLAME LAYOUT

1〜2日目 境港&隠岐・島前】【3日目 隠岐・島後】【5日目 日本ピラミッド&宮島・弥山】【6〜7日目 秋芳洞&秋吉台 

 

 

 

 

 

August.2005 part.3

 

 

 

 

 

 

 8月6-12日 夏休みグランドキャラバン(隠岐島&中国地方)

 


出雲大社

 

4日目 隠岐から出雲へ


ホテル海音里をチェックアウト

今朝も自然に6:00には目が覚める。遊んでる時、僕の体内時計の誤差は数分...異常なほど正確無比(笑)
早めに朝食を済ませて、7:30にホテルをチェックアウト。昨日に引き続いてレンタカーに乗って島後の西半分をぐるりと回るつもりだ。

まずは北部・久見にある伊勢命神社へ。伊勢の民としては隠岐の“お伊勢さん”に詣らずにはいられないのだ。(しかもこの神社は地元で“内宮さん”と呼ばれているとか!)
実はここ隠岐には熊野も伊勢をはじめ、日本の神様を網羅するほど色々な神社がある。隠岐4島で「五箇・水若酢命神社」「久見・伊勢命神社」「西ノ島・由良比女神社」「知夫・天佐志比古命神社」と“大社”が4つもあり、島後だけでも神社が九十数社あるらしい。

人口17000人の町に100近い神社...これはちょっと異常な数字なんだけど、神話の世界の話はともかく、八百万の神様=実在の人物であると考えると、ここにかつて伊勢の民がやってきたor住んでいたorここがオリジナルの伊勢で三重県のはYork→New Yorkのように、New伊勢なのかな?とさえ思ってしまうのだ。
しかも境内にある紋は五七の桐...天皇家の正紋で日本国政府の紋章でもある。何か特別なものを感じるけど、こと天皇家の話をコレ以上書くと邪馬台国北九州説を唱えて消えていった学者さんみたいな目に遭うかもしれないので、このお話はこの辺で。

伊勢命神社に参拝した後は、島の西岸を南下し、昨日「風待ちスタジオ」で是非に!と薦められた油井の火口湖である油井ノ池とその外輪山を見学。


伊勢命神社へと向う

ここでも“油井”という意味深な地名に何かしら引っ掛かりを感じるけど、ま、キリがないのでサラッと流してさらに南下(笑)。県道を左折して那久川沿いの林道を進み“日本の滝百選”そんでもって“日本の名水百選”の壇鏡ノ滝&壇鏡神社へ。


油井ノ池は古い火口と外輪山がくっきりと残る

その“...百選”の肩書や那久集落の人は長生きが多い長寿村だという事実に、かなり期待して向かった壇鏡ノ滝だけど、普通に撮影したら滝が写らないほど水量がショボショボなのが残念。ま、滝の裏側に入れる“裏見の滝”ということで、裏側から見る滝の光景ってのはなかなか興味深かったかな?


日本の滝100選・壇鏡の滝は珍しい
裏見の滝(滝の裏側に入れる)


上:壇鏡神社への石段
下:屏風のような崖壁の下にある社殿

 


屋那の舟小屋

さらにまたまた南下して鹿児島湾と同じカルデラ湾である都万湾へ。
「風待ちスタジオ」で『タクロ−の“都万の秋♪”の舞台で...』なんて教えてもらったけど、僕はちょっと世代が違う(笑)。でも、杉皮葺きの昔ながらの屋那の船小屋はなかなか情緒があって良い感じ。ここでレンタカーの返却まで、あと1時間。最後にMamaが隠岐で一番行きたかったスポット、玉若酢神社とその境内にある樹齢2000年の“八百杉”を見学に向う。


玉若酢命神社の随神門(国・重要文化財)と
樹齢2000年の八百杉(国・天然記念物)

真近に猛禽類を眺めることが出来る
多くの柱に支えられつつも実に迫力あるご神木だ。

隠岐に来て以来、神社と巨木はゲップが出るほど見たけれど、やはり何と言ってもこの“八百杉”は一番大きくて神々しい。多くの柱に支えられて立つ姿が、まるで杖を手にすくっと立つ仙人の姿にも見えて、傷みが著しいというこの老木がいつまでも元気にここに在ることを願わずにはいられない。


闘牛団扇を手に西郷ターミナルにてフェリーを待つ

玉若酢神社に参拝した後は、隣にある億岐家宝物館へ。
玉若酢神社の宮司さんで隠岐国造の末裔とも言われる億岐家に伝わる駅鈴をはじめ、奈良時代の珍しい国・重要文化財の品々をこの目で見ることができる。しかも宮司さんの分りやすいレクチャー付き!
『駅っていう字はね、昔は驛って書いたんだよ。この字は馬へんに“たくさん”って意味でね...』
ちゃんと子供達に理解しやすいようにお話しして下さって、とても親切な宮司さんだった。

この億岐家宝物館をもって僕らが隠岐で見たかった&行きたかった場所はほとんど制覇!西郷港に行ってレンタカーを返却し(このちょうど24時間で狭い島内を走りも走ったり!の145km!ほとんどバカですね...笑う)ちょっとだけお土産物屋さんに立ち寄ってフェリーターミナルへ。
往路、そして西ノ島から島後へは高速船・レインボーを使ったけど、ここから七類まではフェリーを利用する。フェリー“おき”2366t。高速船片道が¥4990に対しフェリーは¥2530とほぼ半額。この便に関しては所要時間2:20。往路のレインボーは中ノ島、西ノ島に立ち寄るために1:51と意外にも30分しか差がないのである。

11:50、フェリーおきは西郷港を出港。蛇ケ崎と姫島の間の狭い水路を抜け外洋に出ると、見る見る隠岐の島影が小さくなってゆく。西ノ島の明るい自然、島後の深く味わいのある自然と歴史...どちらも甲乙付けがたいし、まだ中ノ島や知夫里島を訪れてさえいない!宿題を残したまま隠岐を去るということは、きっとまた来い、ということなのかな?

そんな感慨を胸に、小さくなる島影をいつまでも眺め続ける僕ら。
Good-bye 隠岐!アスタ・ラ・ビスタ、ベイビ−!(笑)...僕がちょっとばかり“おセンチさん”になっていると、隣でMamaが何やら計算中。そして...

『ねぇ、Papa、隠岐って“島流し”のイメージで絶海の孤島って思いがちだけど、実は意外にお手軽なのよね。家から七類まで距離はちょうど400kmで高速代が¥8000でしょ?これって長野に行くのより近くて安いのよ。今年、車山高原エコーバレーに日帰りスキーしたでしょ?あれより断然ラクなはずだし。それに高速船で1時間、フェリーで¥2500なんだしね(笑)。金曜にお仕事が終わってから七類まで走って港で寝て、土曜の朝イチで島に渡って、土日2日間遊んで、民宿で美味しいお魚食べて、日曜の最終便で戻って来て、家に帰る...そんな“ちょっと週末隠岐”ってのも実は可能なのよね〜!』


帰りはフェリーでのんびりと七類港へ向う

Mamaがダッちゃんをドライブ出来るようになったことで、すご〜く現実的になった“ちょっと週末隠岐”...そんなMamaのこの言葉で隠岐までの距離が半分になった...ような気がするのだ。
『夏休みにもう一回来るか?』『アハハハ、実は本気でしょ?』そんな僕ら夫婦の会話に『勘弁してくれぇ〜宿題する暇ないよ!』とMasa。ウソだよ〜ん!でも可能性はあるかも...(笑)

 


さようなら、隠岐!



七類から宍道湖北岸沿いに出雲を目指す(宍道湖波高し!)

フェリー“おき”はで14:00過ぎに七類に到着。到着次第、隠岐汽船の事務所に預けたPRIMUSのカートリッジを受け取り、久々にダッちゃんに乗って次なる目的地・出雲大社へと向かう。七類から境港に戻らずに宍道湖北岸を西進。隠岐での2.5日間ほとんど無風だったけど、宍道湖は強風が吹いて波高し。まるで海のように岸辺に大波が押し寄せていて、雄大な光景である。景色は素晴らしいけど、アベレージスピードが低いR431。山陰はあまり馴染みがないので距離感が今ひとつで、なかなか思うように進まない。何としてもMasaが見ることを熱望している出雲大社の宝物館。るるぶによれば閉館時刻16:00ということで、余裕たっぷりだと思ってたのにこのままだと間に合わないかも...ダッちゃんのアクセルを踏む足に思わず力がこもる。


出雲大社の長い松並木の参道を歩く

宝物殿を時間ギリギリで見た後は本殿へ

右前方に出雲大社の背後にそびえる弥山の姿が見えはじめ(ここのところ、“弥山”ばかりだな...笑)出雲大社大駐車場到着後、宝物館まで全速力で走る。のんびりした空気が流れる夕方の出雲大社で血相を変えてダッシュする親子に参拝客も思わず避けてくれて(笑)、宝物館に滑り込んだのは何と15:58(笑)ギリギリセーフ!...と思ったら今日は16:30までの延長開館でとても助かった。


...ってことで必死で投げる
Mamaは一回で成功!Azuもジャンプシュート!

巨大な注連縄を見上げるAzu
藁の隙間にコインを刺すとご利益が!?

宝物館はMasaが見たいと言ってただけあって、もう素晴らしい内容。ここでしか見られない至宝の数々は、何の予備知識がない僕のような人でも見終わった後に神話の世界に思いを馳せてしまうほど。ホンモノの迫力はさすがなのだ。
宝物館の後は、いよいよ念願の出雲大社参拝。4回の拍手は少し違和感があるけど、郷に入れば郷に従え、でパン!パン!パン!パン!(笑)次に神楽殿の大注連縄に移動して注連縄の隙間に賽銭を投げ刺せば願いが叶うってことで、家族でコインを手に大盛り上がり(笑)。『トォ〜!』『ハァッ!』まるで伊賀忍者屋敷の手裏剣投げみたいなポーズでコイン投げして、そばで見てる参拝客の笑いを誘う(笑)。Mamaはなんと一投目で成功!Masaと僕も数回でなんとか成功、でもAzuが...(笑)試みること数十回、ついにパスッ!っと刺さり満面の笑み。


「国譲り」の舞台である稲佐の浜

朱塗りの日御碕神社が美しい

出雲大社をゆっくりと散策&参拝した後は、NESSYさんから情報をいただいた門前の蕎麦屋で出雲蕎麦を味わうはずだったけど、何と蕎麦屋は17:00で営業終了(涙)。しょうがないので神話の舞台をこの目で見ようと“国譲り”の稲佐ノ浜にある石譲り岩や、朱塗りが夕陽に映える日御崎神社(主神はアマテラス!Masaの推察では、ここは征服者である大和の勢力が出雲に不穏な動きがないか監視する場だったんじゃないか?とのことだけど、ホントにそうかも...)を見て、出雲を満喫する。


街道沿いのそば屋で“おろちそば”なる出雲そばを戴く

道の駅・おろちループを占有してのんびり寛ぐ

日御崎海岸の美しい夕景を楽しみつつR9に入り、東へ。途中街道沿いの“おろちそば”なる看板がかかった蕎麦屋に立ち寄って夕食を楽しみ、あの八岐大蛇(ヤマタノオロチ)のモデルでもある斐川の美しい流れを楽しみながら川沿いに南下(上流へ)。漆黒の闇に包まれた温泉の露天風呂を味わってあの“もののけ姫”のたたらの里のモデルである横田にある“おろちループ”から今夜の宿営地(笑)「道の駅・おろちループ」へ。
霧に包まれた道の駅・おろちループは人影もなくひっそり。クルマが1台も停まっていない広い駐車場の一番奥にダッちゃんを停め、ベッドを展開して網戸を取り付けて家族は即オヤスミモード。僕はiBookを手に道の駅のピクニックテーブルに座ってビールを飲みながらのんびりとした時間を楽しむ。
23:00現在、標高がかなり高いここの気温は19℃。広い駐車場は完全に貸切で、空にはくっきりと天の川...至福の時。ますます道の駅が好きになってしまう僕である。いいよねぇ、このスタイル。

 


ダッちゃんでお先にオヤスミなAzu


 

 
5日目 日本ピラミッド&宮島・弥山登山へ進む

3日目 隠岐・島後へ戻る

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