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AUGUST.1998

8月29〜30日
この夏最大のイベント「北山川ダウンリバー・ツーリング」が近づくにつれて、台風4号も近づいて来てしまった(笑)クラブのコマーシャルツアーのお助けスタッフ(奴隷スタッフともいう...)として、今年初めて、三重、奈良、和歌山県境を流れる本州最高の清流、北山川を下ることになっていたのだが...。

連日報道される東北、関東地方の豪雨に恐れをなしたお客さんが前日のキャンセル。本当ならツアー自体がキャンセルになるところだが、好き者の集まりの我がクラブはやっぱり北山川に行っちゃうのでした(笑)。(もちろん、現地の4つの村役場に天候を、ダムへは放水状況フリーダイアルを問い合わせた上だけど。実際に川を見てだめならキャンプ&宴会だけでもしようってことでね。)
ま、奴隷スタッフの僕としてはお客さん抜きだと純粋に楽しめるし、輸送艇&レスキュー艇としての辛い役目がない上にお客様用の豪華な食料にありつけるってことで内心は非常に嬉しいんだけど、隊長Iさんの出費&心の痛手を考えると素直に喜べない。

前日夜にクラブハウスに集合して宴会、当日は参加者7名がクルマ3台に分乗して朝8時前に出発、一路北山川を目指す。国道42号を南下するに従って青空が覗き始め、熊野市・七里ケ浜では雲ひとつない晴天!ただ、台風が近づいてる証拠に浜には5mを優に超える高波が押し寄せてる。約3時間でキャンプ予定地「小川口」国民宿舎・瀞流荘前の河原に到着。カヌーを積み換えた後1台をそこに残して出発点・田戸へ。今回は組み立て式カヤック3艇(フェザークラフトだ!)、リバーカヤック3艇、カナディアンカヌー1艇という構成なので2台のクルマに全部載せることができるのだ。(でもこのメンバーだと、やっぱり僕のカナディアンは輸送艇になるのかな...トホホ)
田戸に着くと地獄の荷下ろしが待ってる...と思いきや2往復で全ての荷物を運び終える。やっぱり慣れてる人ばかりだと荷物が少ないなあ。これだけの荷物だとめいめいが自艇に積んでしまうので僕のカナディアンの荷物といえば防水バッグ1つだけ。

ジェット船の発着場で昼食をとり、売ってた鮎の塩焼きに舌鼓。う、うまい!鮎ってこんなに旨いものかって驚くうまさだ。発着場の前には今食べてる鮎などの魚がうようよ。
フェザークラフトの組み立ても終わり、14時に田戸を出発。下瀞の奇岩と絶景を楽しみ定番の崩落岩くぐりをしたりしながらゆらゆらと流れてゆく。それにしても北山川は快適だ。なにしろ流れのスピードが速いからカヌーの姿勢に気をつけてさえいれば、流れがフネをどんどん運んでいってくれる。そして今回はダムの放水がないせいか、水量は少ないものの透明度が高くて最高だ。あまりに水が透明なので数メートルの川底に自分のカヌーの影がくっきりと写って、まるで空を飛んでるような錯覚におちいるほどだ。「昔は宮川もこんな感じだったのになあ...」みんなが口々につぶやく。

途中ニホンザルが木立から顔を出して「ニンゲンが又馬鹿なことして喜んでるわ...」ってな顔で僕らの通り過ぎるのを眺めてた。幾つかの1級または2級の瀬を超えて8kmを1時間半かけて瀞大橋そばの瀞流荘前に到着。夏休み最後の日曜日だっていうのにカヌーは僕らだけ。ジェット船も極端に少ない。台風報道の影響か...。

とりあえず田戸に残した2台のクルマをピックアップしてキャンプ地の選定に入る。それがなんと「三重県でキャンプするか、それとも奈良県でするか」って相談!実は北山川が県境なので左岸は三重県、右岸は奈良県なのだ。左岸には湯の口温泉があるので「温泉重視派(クアハウスの女性目当てか?)」は左岸を希望するし、「焚き火重視派」は薪が多い右岸を希望。結局右岸でキャンプしてカヌーで川を渡って温泉に行くことに決定(笑)それにしてもここの温泉はイイ!\300でこんなにゆったりした気分になれるんだからこれからも必ず立ち寄ろう、ってみんなの意見が一致する。(クアハウスに水着の女子高生がウヨウヨいたのも好印象の原因か?)対岸のキャンプサイトに戻ると焚き火が始まる。

いつもなら自分勝手に夕食を作るんだけど、今回は豊富な食材があるのでダッチオーヴンで一気に作る。料理の名前は忘れたけど、すごく旨かった。ここで数人がダッチオーヴンを隊長に注文。3ケは売れたな(笑)焚き火が置き火に変わる頃、みんなが地面に寝転がる。広がる満天の星空!星の数が多すぎて星座が分らないくらいって言えば理解してもらえるかな?天の川もmilky wayには見えず、しっかり小さな点々の集まりだって認識できるほどだ。視界に入っていない流れ星に気がつくほど流れ星が長い間見える!流れ星って糸を引くように流れて、最後は「ジュッ!」って音がしそうなぐらいに飛び散るんですね。「花火みたいだね。」って誰かがつぶやく。
日付けが変わるとひとりづつテントに戻ってゆく。最後は隊長と僕。さすがに1時にはブランデー飲ったらすぐに僕も眠くなってシュラフにもぐり込む。眼鏡とナイフを枕元に置く、いつもの儀式を済ませウトウトしてたら外で足音がしてる。テントのメッシュを少し開けて覗くと...隊長がひとりで散らばった道具の後片づけをしてた。増水に備えてるんだな。やっぱり隊長ってのは違うよな、って感動しました。


翌日はやはり晴天!目覚めた時にはテントの夜露も完全に乾いて、いつでも出発OKだ。クルマをゴール地点の志古まで回送して、11時に出発。今日はさすがにジェット船によく出くわす。でも瀬に入る前にカヌーの上に立ち上がって偵察すれば全く問題ない。小川口からは河原も低くて見通しがいいからね。途中の河原で手持ちの食料を組み合わせて「闇鍋風リゾット」で昼食。計画性はあんまりないけど、これまた旨い!昼食後はたっぷり休憩を取って再びカヌーで川下りを続ける。13kmの距離だけど、感じは3km。流れに身を任せほとんど漕がなくても川底の石が凄いスピードで後方に去ってゆく。まるでMTBのように風切り音がするんだから、場所によっては流速20kmはあるんじゃないかって思うぐらいだ。

瀬はあくまで快適でストレート。少々波をかぶってもちっとも危険な感じはないし、ジェット船のラインは川底が掘り下げてあるのでファルト(組み立て式カヌー)部隊も船体を傷つけることなく思い切って飛び込める。熊野川合流地点から志古までは多少の向い風が出てきたけれど、それまでに体力を温存できてるのでちっとも疲れを感じないでゴール!
志古のジェット船発着場脇に上陸し、ファルト部隊がバラしてる間に荷揚げを完了。北山川ツーリングは終わりを迎えた。志古を18時頃出発し、渋滞のない42号線を北上。途中で夕食を取って、クラブハウスで荷物を降ろして22時半に帰宅した。


ジェット船の波を受ける

...翌日携帯電話が鳴った。「きのうはお疲れさん!ところでダッチオーヴンは10インチでよかったかなあ?」隊長からだ!またキャンプ道具を買ってしまった。もしかしてこの北山川ツアーって「買い物天国ツアー」だったの?(笑)

 

田戸の水中は魚でいっぱい
快適な一級の瀬


8月25日
今日は野宴会にしび〜さんのカヌー「マリブ・ツー」の進水式。琵琶湖に行くはずだったんだけど、ショップの人たちが欠席ということで、にしび〜さん家族と我が家だけの参加ということになっちゃった。それなら別に琵琶湖にこだわる必要もないので進水式会場を急きょ僕のホームリバー宮川に変更する。

9時に嬉野SAで待ち合わせの約束なので7時に起きてのんびり準備してたら、8時過ぎに電話が鳴った。「akiちゃんですか?にしび〜です。もう着いちゃった...。」こりゃ大変ってことで慌てて子供達を起こして出発する。15分で嬉野SAに到着。昨日にしび〜さんの愛車モンデオのナンバーまで問い合わせたんだけど、良く考えたらラズベリー色のマリブ・ツー載せてるモンデオなんて探さなくてもすぐ見つかるよね(笑)案の定SAの進入路を入ると即、発見。モンデオからにしび〜さんと奥さんのかよちゃん、そして娘のゆいかちゃんが降りてくる。わ、若い!ほんとに僕より年上?うそー...
(7時半にココに着いたんだってね。大阪から2時間かかってない!待たせてごめんね、にしび〜さん)実は今日が初対面なのに全然そんな気がしないんだけど、同窓会で久しぶりに会った旧友って感じでもないってのがすごく変な感じだ。挨拶を済ませて河原へ出発!20分ぐらいでいつもの河原へ到着する。

河原でお互いのフネを下ろして、早速マリブ・ツー「にしび〜号」の進水式。昨日買っておいた冷え冷えのシャンパンの栓を抜いてオーナー、にしび〜さんが船首に振りかける。残りのシャンパンは子供達も含めみんなで乾杯して祝福。ふたりののMAMA以外はみんなお酒が弱いので赤ら顔で出航するが、にしび〜艇の速いこと速いこと!「変なところに力が入って必死なんだよ...」なんて言いながらぐいぐい進んでくにしび〜艇。Maa-kunがライバル意識を持って必死で漕ぐけどそんなに変わらない速さだ。マリブ・ツーの性能もさることながら、にしび〜さんのパドリングセンスのよさには脱帽なのである。

そうやってパドリングを楽しんだ後は水際(というより水中)にタ−プを張ってテーブルやイスをセッティング。足をちゃぽちゃぽさせながらお話。子供達は川で水泳。ゆいかちゃんはMaa-kunとAzuと上手に遊んでくれるので大人は結構ゆったりできる。有難いなあ...。Chichoは(そうです、今回もネコのChichoも参加です。)いつの間にか茂みに消えて、彼は彼なりに冒険を楽しんでる様子。

そうこうしてるうちに子供たちがお腹が減ったって言うので早速炭火を起こして焼肉パーティーに突入だ!気温は高いけどみんなで食べる食事はウマいなあ。結構食べたよね。

昼ご飯が終わって川でひと遊びしてから今日のメインイベント、ツーリングに出発する...と行きたいところだけどカヌーネコChichoがいない!15分ぐらい呼び続けたんだけど反応なし。ありゃりゃ、もしかしてこのまま永遠に戻ってこないの?結局Chichoは戻らず、彼を置き去りにして川下りツーリングに出発。クルマはここに置いてって後で取りに戻るから、その時までに戻って来いよ、Chicho...。

ツーリングでは、にしび〜艇もにしび〜&かよちゃんのダブルエンジン(途中からゆいかちゃんに変わってたっけ?)になり、相変わらずスイスイ進んでゆく。aki艇のサブエンジンはMaa-kunだから心もとないし、MAMA艇はAzuが逆に抵抗(!)になって辛そう。ちょっとしたホワイトウォーターをいくつかクリアして鯨岩を目指す。今日は4kmの川下りなんだけど、近くを雷雲が通っていたので強い向い風が吹いてMAMAはかなり苦戦を強いられて遅れ気味だ。そんなMAMAの苦労も知らず、Azuは船底でおねんね(笑)そのうち鯨岩に到着したので休憩をとる。Maa-kunとゆいかちゃんは鯨岩に登ってご満悦。Azuは相変わらずおねんね。

鯨岩を出発して間もなくゴ−ルの中川大橋に到着。ふたりのPAPAは歩いてクルマをとりに戻ることにする。宮川のこの区間はほぼヘアピン状に流れてるので、カヌーで漕ぐのは4kmでも歩いて峠を越えれば800m程度なので楽だ。にしび〜さんと色々な話をしながら歩けばあっと言う間でしたよ。スタートの河原に着くとChichoの捜索が待っている。ところが5分もしないうちにChichoが茂みから顔を出して急な岩山をカモシカのように跳んで下りてくるじゃないか!よーしよーし偉いぞChicho!心配してただけに首輪の鈴の音が聞こえた時は感激しました。

「乳もんでお」と「走らんど!ロバ」の2台のクルマはダブルママと子供達の待つゴール地点へ戻り、地獄の荷揚げを終えた後、記念写真を撮ったりして「野宴会カヌー部オフ」はお開き。高速道路のインターチェンジでお別れとなったのでした。
この写真の足元に注目!まるでTEVAサンダルのまわし者軍団みたいだ!(笑)

にしび〜さん、かよちゃん、ゆいかちゃん、本当に遠いところを来てくれてアリガトウ。お蔭ですごく楽しい時間を過ごせました。いつになく大ハシャギしたMaa-kunとAzu、そしてChichoは夕食もそこそこに寝てしまいました。おおっ、MAMAまで...。


 

 

8月18日
「お誕生日のプレゼントだからねっ!」ってMAMAに念を押されたけど、今日2.3年前から欲しかった折り畳み自転車を買いました。(誕生日はまだ一ヶ月先なんだけど、誕生プレゼントの前借りだ。実を言うと誕生日はこれで2つ目...内緒だけど。)というのもツーリング中だとクルマがないので、河原のキャンプサイトからちょっとしたお出かけをするのが不便だし、10km程度のショートツーリングだったら自転車でクルマを取りに行けるかな、なんて思ってね。たまたま寄ったお店にアルミ製で重さ10.8kgってのが置いてあって、カヌーに積めるサイズと重さの条件を満たしてたし、\38000と値段もかなりお手頃だったので買っちゃいました。OEM生産とはいえプジョーのロゴ入りってのもポイント高いし(自転車アマチュアの僕でさえ知ってる)、アルミニウム・シルバーのボディもカッコイイからね。疲れたら途中でバスにも乗れるように輪行バッグも付けました。これでツーリングの自由度が増々アップするぞ〜!

 


キャンプサイトの朝

 

8月13〜14日
13日(THU)
一昨日まで14日だけが休みの予定だったのに、なんとか2日間の休日を確保できた。これなら野宴会のオフに参加させてもらえたのにって悔しいけど、そんなことを今さら言っても始まらない。早速カヌーツーリングの準備だ。
道具は昨日の夜にまとめたのだが、今回はネコのChichoと一緒なのでなにやら荷物が多い。Maa-kunと違って着替えがいらないから少しはマシだけど。朝からカヌーをカートップして出発!高速道路は勢和多気インターを先頭に10kmの渋滞とのこと。お盆だもんなあ。地元の利を生かして、市道、町道、村道(!)を通って約45分で七保大橋に到着。ここにカヌーと荷物を置いてクルマは7km下流の田口大橋へ回しておく。河原にはだれもいないのでChichoは放しておくことにした。
田口大橋から下流は川沿いにバスが走ってるので問題ないけど、七保から田口の間は得意のヒッチハイク。早速軽トラのおじさんに国道42号線まで乗せてもらえた。42号線では信号待ちのワンボックス・キャンパーが気軽に乗せてくれたので(孫太郎オートキャンプ場に行く途中とか・・・)これまでで最高の15分で七保大橋の河原に戻ることができた。
河原に降りるとChichoの姿がない!やっぱりまだ付き合い10日間だし、逃げたのかなあって少し不安だったけど「初めての野外での猫の行動半径は人間の声の届く範囲」っていう本の言葉を信じてカヌーのセッティングをしながら待つこと5分、薮をガサガサいわせてChichoが現れたのでした。

鯨岩を眺める
瀬の後荷物から顔を出す

早速Chichoを乗せて出発!バウシートにゴロンと横になったChichoは世界初(?)のカヌー猫の自覚はまるでなく出発5分で居眠りを始めた!でもカヌーが揺れるとさすがに怖いらしく指を開いて爪をケインシートの編み目に食い込ませるのがおかしい。最大の2級の瀬(Profileのページに写真あり)では最も揺れの少ない中央のボトム(船底)に避難するも、侵入してきた大量の水しぶきをまともに被り慌てて荷物の陰に隠れる。

田口大橋(7kmポイント)を過ぎる頃には、カヌーから身を乗り出して流れ去る川底の砂利を眺めたり、バウの先端に止まったオニヤンマを捕まえようとしたりとかなり余裕の行動。しかし得てしてそんな余裕が油断を生むものである。幅3cmのウッドガンネルの上を歩いていた時のこと、バランスを崩して「ボシャン!」という音とともに水中へ!カヌーはスピードに乗ってるのでみるみるChichoの姿は後方へ去っていく。慌ててターンしてびっくり!お、泳いでる。Chichoが頭を水面に出して犬かき、いや猫かきで進んでくるじゃないか!顔は何とも不愉快そうだけど、スピードもかなりのもの。なかなかの泳ぎっぷりだ。僕のそばまで来れば引き上げてやるのに、バウから登ろうとするもんだから何度か失敗。僕がスカーリングで近づこうとしたら、いきなり方向転換して岸辺に向かって泳ぎ出した。
結局、彼は3〜40mは泳いで鯨岩の河原に到着。「ネコがこんなに上手に泳げるなんて初めて知ったよ。」と言う僕にChichoは体を身震いさせて水を飛ばしながら「にゃあ!」と答えたのでした(笑)ここで昼食にする。メニューはヤキトリ&ビール(笑)Chichoはちょっと贅沢なモンプチ。

ガンネルを歩く
猫かきで泳ぐ

一度泳いだら、もう怖くなくなったのかその後のChichoの行動は大胆そのもの。後ろ足で体を支えて上半身を乗り出して川の水を飲んだり、岸辺が近い所ではカヌーから飛び下り、2〜3m泳いで上陸したりするなどネコってこんなに親水性のある生き物なのかってこちらが呆れるぐらいのカヌー猫ぶりを発揮。そりゃ風呂なんか怖くないはずだよな。

鮠川橋(17kmポイント)から2〜3km下流で玉砂利の河原を発見。ここを今日のキャンプサイトに決める。マットなんて必要のないぐらいに快適な玉砂利だ。日陰になるのを見計らってテントを設営する場所に布バケツに10数杯の水をかける。こうしておくと気化熱で砂利の温度が下がって快適に眠れるのだ。(もちろん玉砂利だから水はけは最高にイイ)
ここは人がいるのでChichoを置いていけない。ペットキャリアに入れてバス停へ。1時間に1本しかないのでバス停で本を読む。「僕はパリに恋をする」っていう痛快なお話しだ。そうこうしてると15:01発「注連指」行きがやって来る。Chichoはにゃあにゃあ鳴くものの暴れずお利口にしてくれた。田口のバス停で手回り品料金も払ってバスを降りクルマへ。
キャンプサイトに戻ると早速薪拾いにとりかかる。ひとりだしほんの少しでいいからとても楽。すこし薄暗くなった頃にテント設営(あんまり早く張るとムレるので)し、ラジオで天気動向をチェック。明け方から昼にかけて雷を伴った多いところで100mmの雨とのことだ。低気圧じゃなく前線の南下による雨だから降らない可能性もあるけど、一応増水に備えてカヌーを少し高い所に避難させ、いつもの増水警報装置(ってほど大層なものでもないけど、トイレットペーパーと石で作るオリジナルのものです。ペーパーが水に濡れるとテントの鈴が鳴るんですよ。もちろん強い雨でも誤作動するんだけどね。)も取り付ける。焚き火に火を入れるともう完全にパラダイスモード(?)に突入。スルメやカワハギを焚き火で炙って飲むビールの旨いこと!知らない間に4〜5時間が経過してる。途中、仕掛けを見にきた地元のおじいさんとビールを飲みながら語り合う。ほとんどが宮川賛歌だけど、「昔はきれいやったでェー。」ってところで話が途切れてしまうのが残念だ。おじいさんが「ビールのお礼やで。」とあまりにもしつこく誘って下さるのでおうちにお邪魔して風呂に入らせてもらう。ソロだからこその楽しいアクシデント。22時頃、九州に里帰り中のMAMAから携帯に電話が入って、今日はナントカ座の方に大流星群が見られるらしいとのことだけど西半分が雲に覆われてて見えない。しょうがないので寝ることにする。夕方からChichoがいないけど、ま、そのうち戻るだろう・・・おやすみ!

(その後10分ぐらいして、野犬の遠吠えとともにChichoはテントに戻ってきました(笑))

14日(FRI)
朝5時に起床。結局雨は降らなかった。テントでまだ眠ってるChichoを置いて、カヌーで朝の散歩に出る。僕にとってこの朝のカヌーイングは焚き火と同じぐらい楽しみな習慣だ。鏡のように景色を写し出す水面に時折魚達がつくる波紋が広がる。その波紋を僕のカヌーの航跡が切りさいてゆく。この朝の一時間は、カワセミをはじめとする野鳥たちを最も間近に見ることができる時間だ。秋なら水面が見えないほどに立ちのぼる乳白色の霧で幻想的な雰囲気も味わえるところだが・・・。残念ながらここにはカワセミはいないようだ。でも10種類は優に超える野鳥たちを見ることができた。
朝食を済ませキャンプを撤収し、10時頃出発といきたいところだが、またまた行方不明のChichoを待つことになった。たぶん薮の中にいるんだろうけどなかなか出てこない。ところがカヌーに乗って「もう俺はいくぞ!バイバイ。」って叫んだ瞬間、とんでもない方向から薮をガサゴソいわせて現れた。こいつ言葉わかってるんじゃないか?って感じるほど、いつもタイミングがいい。

あとはいつも慣れ親しんだコース。僕もChichoも居眠りしながらふわりふわりと流れてゆく。23kmポイントで今回のツアーは終了。ここより下流は急に水質が悪化して快適じゃないのでゴールはいつもここだ。再びバスでクルマをとりに戻る。ソロツアーはこれが一番大変だけど伴走してくれる奇特な友人もいないので仕方ないかな(笑)それにしてもバス停で座ってて、ふと我に帰ると少し恥ずかしい。三十ウン歳にもなって、生乾きの半ズボンに変なよれよれのTシャツ、スポーツサンダル、その上ネコまで連れてたんじゃ完全に不審人物だわな(笑)。(でも不思議なことに息子を連れてたらそんなに恥ずかしくないんだよね。大人になってからオモチャ屋さんに行った時の感覚に近いかもしれない。)カヌー担いで歩きながら、ふと自分でも何やってんだろって思うけど、楽しいんだからしょうがないとしか言えない。これをくだらないって感じるようになったら、もうホントの「おじさん」なんだろうね。なにはともあれ困ったオジサンだよなあ・・・。

 
むむっ!あれが鮎か?
岸辺近くのウグイを狙う

Chichoのページ「Cat's Tent」もどうぞ!

 


 


Kohnohama,Sima,MIE 

8月4日

梅雨明けが遅れたのでクラゲが出始めるお盆までに行かなくっちゃ!ということで今日は海水浴。去年は川遊びばかりで海に行ってないのでほぼ2年ぶり。場所はサーフィンで有名な志摩・国府白浜海岸だ。家から近くて水質、景観ともにいいのはココだけだ。この地方のサーフィンのメッカだけあって程々に高い波があって楽しめるしね。
平日だけあって道路は空いてる。途中パールロードでドライブを楽しんだりしてたので1時間半もかかってしまったけど、10時には海の家に到着。早速ボディボード、浮き輪、L.L.Beanのタープなどを持って浜へGo!
平日だというのに家族連れがいっぱい。夏休みだからね。波は波浪注意報が出てるというのに50cm〜1m程度。子供たちも怖がらないからよしとしよう。
カヌーを始める前は年に4.5回はここに来て夫婦でボディボードを楽しんだ(初期だったので今とは全然スタイルが違ったけど)から波乗りは結構好きなんだけど、2年前にここに来た時はMaa-kunが波を怖がってちっとも楽しめなかった苦い経験がある。

でも今年はMaa-kunが波を怖がらない!力強いバタ足でボディボードに挑戦してるじゃないの!(Maa-kunにはレギュラーサイズのボードは大きすぎるので、スイミングクラブで使ってるビート板でね。)今日1日で3回しか波に乗ることに成功しなかったけど、かなり面白かったみたい。MAMAと並んで波に乗った時は歓声を上げてたもんね。Azuはやっぱり波が怖いみたいでひとりで貝拾い。来年は大丈夫だろうけど。そんなわけで今日は楽しい海水浴でした。

 

 
 

 



 

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