WWW.PAPAPADDLER.COM

FLAME LAYOUT

 

 

 

 

 

 

September.2004 part.2

 

 

 


暗い淵を泳ぎ渡るAzu

9月11日 雨ニモマケズ...川遊び
暑くて人が多くて水量が少ない真夏と、涼やかな風が吹いて誰もいなくて豊かな水量の初秋...さて、あなたはどちらがお好み?(笑)
我が家は当然ながら後者を選ぶ。日本人ってのは川や海は泳ぐだけじゃなくキャンプや河原のBBQでさえも8/31までと決めているフシがあって(何故か知らないけど...)、9月の声を聞いた途端にどこのフィールドも本来の静けさを取り戻す。寒い?紀伊半島の川の水温は季節の2〜3ヶ月遅れで下がり始めるから、僕のような超・寒がりでも10月まではスイミングシーズン。但し水から上がると焚き火が恋しい季節ではあるけどね。
人が少ない川は当然ながら魚たちも安心して泳いでるわけで、夏の“人間警報”を解除して魚たちが身近な距離で悠々と泳ぐのもこれからなのである。(ま、個人的はこの事実に気付く人が少ない方が有難いので、声を大にしては言わないけど...笑)。


今日の遊び場


お着替えテント大活躍

そうは言っても今日は今にも雨が降り出しそうな曇り空。天気予報...じゃなく天気予想(今後、僕は気象庁の発表をこう呼ぶことに決めた。『オレたちの方が当たるぜ!』って競馬の予想屋さんに怒られちゃうかもしれないけど...)は雨の休日を告げてるけど、今にも泣き出しそうな曇り空を見上げて『今日はお魚ちゃんたちが安心してヒョロヒョロ泳いでいらっしゃるわね。』と、とあるお方が呟いたのをきっかけに、今日も水遊びにお出掛けすることになる我が家だ。
家でのんびり過ごすことは悪なのか!?ちょっとそんな気がしなくもないけど、ま、お出かけキライじゃないし、当たり前のようにDiscoに道具を積込んで出発だ(笑)。
目的地は、宮川・某支流。1時間ほどで川べりに到着してみると、予想通り誰もいない某・支流。どんよりした空なのに、川の真ん中の栗饅頭のような大岩が特徴的な淵はあくまでも蒼く素晴らしく澄んでいる。

これが晴天であれば日射しを浴びた川底の真っ青な岩がちょっと無いような原色系に輝いて、まるで底をブルーに塗ったプールのような色合いを見せてくれるのだが...。
Discoのキャリアバーのエクステンションに吊るして設営したお着替えテントでウェットスーツに着替えた僕らは、まるでプライベートプールと化した美しい淵に静々と入って行く。


狙わなくても川の中はこんな状態

鮎も大勢いらっしゃいます

いつもより若干水量が多め。
大岩のそばで全身の力を抜いて仰向けに浮かぶと、川にせり出した木々がゆっくりと動いてゆくのが見える。淵とは言え、少し流れがあるようだ。
浮かんだままでおでこのマスクを下ろしシュノーケルを口にくわえて身体を翻すと...
わっ!僕の身体を漂流する丸太か何かと勘違いしたのか、僕の影に2〜3cmの小魚が群れを成して集まっていて、彼らがアニメのニモのように僕のマスクをツンツン...ウェットのウエスト部のループに引っかけたデジカメを彼らに向けると、みんな顔をこちらに向けてハイ、ポ−ズ!(笑)
海の魚に比べると“ショウユ顔”の可愛い川魚たちは全然逃げなくて、僕を取り囲むように一緒になって泳ぐ幸せをしばし味わう。これぞ秋ならでは!自然と一体になれたと感じる一瞬である。


獲物を狙う娘と母

狩猟本能が表に出やすいのは男性のはずだけど、我が家は逆に女性陣がその欲求が強いようで、淵の向こうの浅瀬にMamaとAzuの足、そしてきっちり手袋をして竿やタモを持つ手が見える。水平距離で50mほどだろうか?透明度が高い証明でもある。


『ねぇ、あなた誰?その光るのはナニ?』『グァメ"ガガヨ"(カメラだよ。)』

 

Azu&Mamaから視線を大岩の縁に移すと、そこにはMaakun。で、Maakunはというと、何してるのかワカラン(笑)。漁をするでもなし、魚を観察するでもなし、でもやたらと最深部を目指して数十回もの潜水を繰り返している。どうやら、いかに酸素消費を減らして(つまり身体を動かさずに)効率的に潜水をし、いかに長く川底で活動するかを追求しているようだ...どうも“極める”のが大好きな性格はPapa譲りのようで笑える。大岩は川底に向うにつれて、本当に栗そっくりのカーブを描いている。そこをなぞるように潜って川底でギリギリまで待機してそのまま浮かび上がろうとすると大岩に頭をぶつけて引っ掛かるんだけど、Maakunがそのワナに掛かってちょっと慌ててるのが可笑しい。彼が水中で慌てて溺れそうになるのを見るのは久々なので、思わず吹き出してしまう僕だった。


お、溺れるぅ〜川底で遊び過ぎ酸素が尽きたMaakun

川底まで潜水してゆくと、小魚たちの姿はなく鮎などのちょっと大きめの魚のテリトリー。
鮎が群れてるってのはちょっと変な感じだけど、中には果敢に他の鮎をつつく“鮎らしい”奴もいて、何故だかMaakunが3才ぐらいの頃によく近所の子と取っ組み合いの喧嘩をしてる姿が思い出されて思わずガンバレ〜!と応援してしまう(他の親が止めようとする中『どっちかが泣くまでやらせましょう。』とか言っちゃってヒンシュクを買ったな、そう言えば...笑)。


小魚たちとランデブー

わ〜でっかいのが潜ってきた!


しばらくすると、この淵を“プライベート・プ−ル”と呼ぶアキヒロさんが子供たちを連れて登場。蟹カゴを仕掛けるついでに泳ごうというつもりだったらしく、南島の海で釣った名も知らぬ魚を河原の石で潰して餌袋にセットして蟹カゴを仕掛けに姿を消す。
(*ちなみに翌日、仕事中の僕の携帯に“tittle:『ズガニ大漁』昨日の蟹籠を上げたら15匹入ってました。今からいただきま〜す。ではでは。アキヒロ”なるメールが入ってて、悔しいから返事しなかった...笑)


Moeちゃんも到着してさらにパワーアップ!

お魚はどこかしら...バ〜カ!(said by お魚)

アキヒロさんが戻って少し遅めのランチ。
さすがに雨がポツリポツリ降る中で長時間水に入ってると身体の冷えは真夏の比ではなく、やっぱりこういう日は暖かいラーメンに限るのだが...何と、Mamaと子供たちのお湯を沸かしたところで、PRIMUSのガス切れ(ケチって軽いカートリッジを2本持って来たのがいけなかった!...涙)。人肌のラーメンを食べる羽目になってしまった。
お湯が沸せないとなると、ヤケにホットなドリンクが飲みたくなるもの。アルデンテのラーメンを食べ終わった後、河原に少量ある小枝をひとつまみ集めて1リットル分の熱量の小さな焚き火を楽しむ。
やはりストーブなんてのはガスが切れたら使い物になんないけど、どこにでも落ちてる薪はスバラシイ!すぐに沸いて暖かいコーヒーを楽しむことが出来たのだった。


まるでムーンウォークのような川底Azu&Moe

(しかも熱量の見当もバッチリだったようで、お湯が沸いた途端に白い煙を上げて焚き火が燃え尽き、残ったのは真っ白な少量の灰のみ...ちょっと幸せかも。)


ガスカ−トリッジが切れたらミニマム焚き火

“どんこちゃん”はどこ?

『わぁ、もうこんな時間!』昼食を食べてコーヒーを飲んで、またしばらく川に潜って遊んでたら時計の針は15:00を回っている。例によって水遊び独特の時間の流れ...僕らが“浦島太郎”時間と呼ぶ現象だ。今日は17:00までに市民ホールに行って、小学校ごとに選抜された夏休みの自由研究を展示してる『理科学習展』を見に行かなくてはいけない。なんたって、我が息子Maakunの『ウミガメの研究』も展示されてるんだもんね。まだまだこれから遊ぶのよん!って感じのアキヒロ家に別れを告げ、僕らは某・支流を後にする。ほんの4時間ほどの水遊びでは子供達も僕らも不完全燃焼っぽい感じがしなくもないけど、こういう軽〜い水遊びを楽しむのもたまにはイイのかもね。

 

 


卒業後の職業は完全に海女だな、この子たち。

 

September.2004 MENU

 

アンケートにお答えください!

 

_  _  _

 

Copyright 1998-2004 Akihikom.All right reserved

paddler@mac.com