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August.2004 part.5

 

 

 


円座の河原に向うMaakun

8月18日 父と息子の宮川ダウンリバー2004 

『なんで、エビ捕りに行けないのよぉ〜。なんてツイてないのよぉ〜...』昨日買ったおNEWのエビタモを握り締め、Azuがさめざめと泣いている。彼女の体温は38.6℃、典型的な夏風邪である。昨夜の段階での今日の予定は、Maakunの自由研究の取材のために紀宝町・うみがめ館を訪れた後で海山町・魚飛渓での川遊び。豊かな水量と漁に都合が良い曇り空...ベストコンディションの中でウハウハな川遊びになるはずだった。ところが、Azuの発熱。さすがにこの状態の彼女を残して僕とMaakunふたりで紀宝町&魚飛に行くのは可哀相なので、今日は大人しく家で過ごすかな?そう思ってた時にAzuの一言。『魚飛以外なら遊びに行ってもよろしい』(笑)
そうは言っても、パジャマ姿のままで時刻は10時前。今さら紀宝町もなぁ...ってことで、久々にカヌーでも行こうか!ってことで急遽カヌー行きが決まる。Maakunとふたりで急いで準備を整えるのに10分。(たぶん2艇積みでは最短記録だな...)とりあえずカヌーとパドルとPFDとウェットさえあれば何とかなるよな、などと最後にナビシートにMaakunを乗せて家を出る。


増水&追い風でゴキゲンダウンリバー

『で、どこへ行く?』そういえばどこに行くかも決めずに出発した僕ら(笑)。助手席のMaakunがi-modeで水位チェックすると宮川・岩出がマイナス75cm。渇水の70cmアップということで迷わず宮川に決定。最近、野原大橋〜宮リバー度会パーク間は何度も下ってるし、透明度が改善してきて内城田大橋上流に鮎釣り師が立ってる可能性もなくはないので、今日は宮リバーパーク〜度会橋にしよう!Maakunと合議して決定だ。

宮リバーなら最寄のICは玉城。玉城のLAWSONからアキヒロさんに電話。アキヒロ家もMoeちゃん&いずみちゃんが用事があって男ふたりで釣りにでも行くかなぁって決めかねてたとのことで、急遽一緒に下ることが決まる。『今、まだお出掛け中だから先に下ってて。家に帰って準備してすぐに追いつくから。』何ともイイカゲンな約束だけど、全長90kmの宮川で今日カヌーしてるのはきっと僕らだけ(笑)。

間違いなく会えるんである。人っ子ひとりいない平日の宮リバーパーク。僕がカヌーを2艇下ろしてる間にMaakunが装備を運んでセッティング。ふたりで作業を分担するととても効率がよく、10分ほどで準備完了だ。
『お先にぃ〜!』以前なら僕が川に出るまでは自分から漕ぎだすことはなかった彼が、今日はHUNTERに飛び乗って増水して速くなってる流れに乗って下流に姿を消してしまう。

特に気負いも緊張もなく、以前のように『Papa、先に行ってよ。』などと先陣を切るのを嫌がる様子もない。とにかく自然体でのパドリングである。

1kmほどで南伊勢大橋手前の“三ツ岩”に差し掛かる。ここ10年に限っても15人以上が命を落としている場所だけど、カヌーでなら危険はない。でも、Maakunはメインカレントを避けてチキンルートを進む。岩の左右に分かれ岩の両側からそれぞれやや斜め前方にパドルを突き刺して二番目の岩のエディにカヌーを滑り込ませる僕ら。正面から見ると鏡のようにそっくりだったに違いない(笑)。タイミングを合わせて入ったので岩の裏側でCAMPERとHUNTERが“ごっつんこ”(笑)。ぴったり決まった左右からの同時エディインに笑みがもれる。
フェリーグライドで三つの岩のエディを渡り歩いて遊びながら少し流れを観察する。


親子で三ツ岩のエディに入ってひと休み

流れの中の落ち葉を見る限り表層は普通に上流から下流に向って流れてるけど、水面下20〜30cmでは表層の倍近いスピードで上流に向いて流れており、その流れに乗った落ち葉は岩の直前で突如消え失せる。


あの〜、エディから出られないんですけど(涙)

川底に向う強烈な流れが存在しているようで、背筋が寒くなる。まずは僕が一番左岸寄りの岩からストリームイン。そして2番目から3番目の岩にオンサイドで力強くフェリーしてきたMaakunも...ん?なんと、Maakunがエディから出られない!(笑)ま、いざとなればバックで左右の流れが合流するポイントまで進んで後ろ向きのまま三角波に乗れば出られるんだけど、それってかなりブサイク...バウのボトムに水流を受けて美しくリーンをキメながらクルリと出たいところだけど...慎重派の彼はひたすらバックで脱出しました(笑)。
『まだまだパワーが足りないな!』僕にそう言われてちょっと照れ笑いのMaakun。
『だってここでマゴマゴしてて沈するとそのまま橋脚に行っちゃうだろ?』
あ、ほんとだ。2つの流れが合流して橋脚に一直線...アンタは偉い!

 


三ツ岩の瀬&エディを無事クリア!

三ツ岩で少し遊んだ後は、そのまま南伊勢大橋をくぐって円座の河原へと進む。宮川らしい上部まで流れに削られた岩場(現在の水面から高さ6mほどの部分に真新しい倒木が集まっている。


円座の淵でシンクロごっこ(スカーリング中)

前回の台風でここまで水が上がった証拠だ)を横目に激しいボイルが湧き上がる水域を抜けてカヌーを河原に着ける。三ツ岩で溺れた人が浮かび上がって流れ着く河原でもあるので、仲間内では『土左衛門の河原』と呼ぶ場所だけど、あくまで危ないのは三ツ岩であってここには危険がないので、アキヒロ父子を待ちながら少し遊ぶことにする。
MaakunはPFDを外し、ゴーグルを着けて川に入る。ひと潜りして流れと水深を確かめ、その後はウォーターボーイズばりのシンクロナイズドスイミングごっこ(笑)。水面から突き出した脚もピンと伸びてリフトもまずまず高いし“うつぶせ寝”で小顔の彼はもしかしてシンクロでイケるのかも?(爆笑)

“キャッホ〜!”しばらくすると上流から歓喜の叫び声が聞こえて来る。視線を移すとアキヒロ家のEXPLORERが三ツ岩のヒーロールートを下ってくるのが見える。

僕らもすかさずPFDを身に着けてそれぞれのカヌーに乗り込んで川の中央に出て手を振る。
7月の魚飛渓以来のアキヒロ家...それにしても会うのは必ずウェットスーツ姿だな。
(*ちょっと興味があったので、今年何回ウェットスーツを着たのか数えてみた。3月の初泳ぎ以来、その数なんと18回!これだけ使えば高価なウェットスーツへの投資も決して無駄じゃないかも。)

アキヒロ家が追い付いてきて3艇体制になった瞬間、川下りは俄然賑やかで楽しいものとなる。あれだけ慌ただしい準備の中で、Maakunはウォーターガンをそっと積荷に忍ばせてきたのだ...しかも2本。
最近ではmont-bellのカタログにも載ってメジャーになったオレゴン産のSTREAM MACHINEだけど、僕が初めて買ったというか貰ったのは12年前の9月。


おおっ!上流からアキヒロ父子が登場!


水鉄砲バトルに夢中でノーパドルで瀬を下ってしまう

某アメリカのカヤック&ラフト用品ショップから個人輸入をした時、FAXのやり取りの中で親しくなった担当者が“パパになったお祝いにこれを君に”という手紙を添えて商品と一緒に大小2本を贈ってくれたものだ。
つまりは、Maakunの誕生祝いの品でもある。

『僕にも息子がいるけど、今から思い返すと息子と一緒に楽しむカヌーは、独りの時の何倍も楽しい。君の息子も早く大きくなって君と一緒に、君が「美しい日本庭園のような」と表現したMiya riverを下れる日がくるといいね。』

your friend,Bobとだけ書かれた手紙を読みながら、Mamaの胸に吸い付いて離れないハゲの巨大児・Maakunを眺めながら少し涙が出たことを思い出す。

さて、そんなウォーターガンを手に、MaakunとKoukunのバトルは白熱したものとなる。いつもならパドルを離すと全然進まない宮川だけど、今日は増水&強い追い風(7〜8mってところかな?)で漕がなくてもぐんぐん下流へと運ばれてゆく。
ただ、相手の後ろのポジションを取ったり、相手が発射した瞬間にピポッドターンでクルリと背中を向けたりという“小ワザ”が必要。僕が岸辺の薪拾いで覚えたように、Maakunは、水鉄砲バトルで細かなパドリングテクニックを磨いてゆくのだ!

ワーワーキャーキャー大騒ぎで水掛けバトルを楽しんでいるうちに、3艇は葛原の河原まで流れ着く。ここでちょうど正午になったので、宮川一番のフラットで美しい広大な河原に立ち寄ってランチタイムだ。


葛原下流は台風で5年ぶりに流れが大きく変わっている。

ランチタイムだというのに、少年たちはカヌーを降りるなり川に飛込んで、全然河原に上がろうとしない。流れに逆らって泳いだり、逆にクロールで力任せに上流まで泳いで大の字になってプカプカ流れ下ったり...『濁ってるから、沈んでも捜せないぞぉ〜!』Papaたちの叫びにクロールの片手を挙げて応え、川の半ばの最も流れの強い場所で泳力テストをする子供達...試しにPapaたちもチャレンジしてみるけど、1m遡るだけでヘトヘト。やっぱり増水した一級河川のパワーはスゴイなぁと実感した次第。


葛原の広大な河原でランチタイム

クロールでないと流れにやられるほどの流速

結局、昼ご飯を食べ始めたのは河原に着いてから30分後。手早く食事を済ませた彼らは、またまた川に入って泳ぎまくり...このぐらい熱心に漕いでくれるとカヌーも上手になるんだけどねぇ。
最後に、4人で上流から競争。今のMaakunの200m自由形のタイムは世界記録の倍を少し切る程度なのかな?...その程度だけど、宮川の速い流れに乗ると世界記録のスピードを味わうことができる。川底の玉砂利がビュンビュン流れる感じは『気持ちいいっ!チョー気持ちいい』な北島コースケな気分。そこでアキヒロさんが一言。『そう言えばこいつもコ−スケだな。』一同爆笑。


流速5km/hオーバーの本流で河童の川流れ
(PFDなしでもこのとおりプカプカ浮かぶのです)

河原で一時間ほどを過ごした後、僕らはそれぞれのカヌーに乗って再スタート。ここ10年ほどは変化のなかった葛原〜伊勢道・宮川橋の流れが前回の台風による増水で大きく変わり、これまでのメインカレントであった左岸寄りの流れがサブ化してざら瀬になり、これまで高く森のように木々が繁っていた河原のど真ん中を本流が貫いている。ちょっとした段差があるので、もう少し水量が落ちると“安全だけど波が高い”ストレートな瀬が出現しそうだ。

宮川橋をくぐったあたりで、アキヒロ艇はメインパドラーが交代。スターンシートに座ったKoukunにカヌーを任せ、アキヒロさんはバウのボトムにどっかりと座ってガンネルをひじ掛けにして、パッセンジャーモードに入る。これまでソロではあまりカヌーを漕がなかったKoukunだけど、アキヒロさんの指示を守ってなかなかのソロパドラ−ぶりを発揮して、長いEXPLORERを上手に下流に運んでゆく。


時速10km以上で僕を抜き去るマジ漕ぎのMaakun

今年中に、Papaたちがサポートに回ってクルマで伴走しながら、小学生だけで川を下らせてみたいなぁ...父親と一緒に下るのとは、また違った達成感を味わえるんじゃないかと思うのである。たぶんMaakun&Koukunなら十分にその力があると思うんだけど、意外に臆病なふたり、自分からはきっとやろうって言わないだろうな(笑)


伊勢道・宮川橋を見上げつつ漕ぐ

2艇のカヌーを結び付けておやつタイム

シラサギ&アオサギの舞い飛ぶ水道橋。ここまで来ると宮川も大河の様相を見せる。普段なら時折現れるザラ瀬も今日のたっぷりとした水量では姿を消している。2艇のカヌーをロープで繋いでおやつタイムを楽しみながら、追い風にも押されて7〜8km/hで流れてゆく僕ら。シルバーとブルー,2本の水道橋をくぐり抜けると、目の前に伊勢市街が見えてくる。ゴールの度会橋までもう間もなくだ。

14:30度会橋上流左岸・川端堤の河原にゴール。Maakunとふたりでカヌーを河原に上げて(彼はついこの前まで水の入ったカヌーを持ち上げることは出来なかったのに、今日は持ち上げて運ぶことができた。たったそれだけのことが何故か嬉しい。)、しばらくすると河原にPANDAのパンちゃんに乗った、アキヒロさんの奥様・いずみちゃん登場。ゴール直前にカヌーの上から電話してたのは、これだったのね!(おかげさまで準備していた川端堤バス停からのバスの時刻表が不要になりました。心から感謝!)


Koukunもカナディアンを漕げるようになった!

ゴールの度会橋にて

相変わらず川に入って泳ぎ狂っているふたりの小学6年生を置き去りにしてクルマの引き取りに宮リバーパークへ向う。(実はクルマの回送で子供を残して行くのは初めてのこと。ごく親しい間柄にある数人以外は、たとえ大人がいても子供を残してゆくことは絶対にしないと決めているのだ。だって万一事故が起きたら辛いもんね。以前、Azuよりも小さな子供を河原に残して川下りに行っちゃった人もいたけど、預ける方も預かる方も僕には信じられない。今回はお互いの存在を常に把握できるMaakunとKoukunの2人だから残したけど、1人でも3人でも絶対に残さない。これは最低限のルールだと思う。)。

度会橋の河原に戻り、『2人だと“うそっ!何でこんなに少ないの?何か忘れてない?”って不安になるほど荷物が少ないよねぇ。』しみじみとアキヒロさんが語るように、父と息子のダウンリバーの道具はごく少ない。カヌーと装備を積み終えてアキヒロ家と別れ、宮川沿いを家に向う僕ら。
『どうだ、疲れたか?』『全然!ほとんど漕いでないもん。』
宮リバーから度会橋、10kmの超ショートDR。川面を眺めながらもう一回下ろうって言い出す某・小学生をなんとか説得し、お熱なAzuの顔を早く見たくてアクセルを少し踏み込む僕。

1から10まで全てをお父さんがやらなければ、成立しなかったファミリーダウンリバー...あの頃と比べると本当に楽になったなぁ。息子の成長に深く感動した一日はこうして終わった。

  

シラサギ&アオサギの舞い飛ぶ水道橋。ここまで来ると宮川も
大河の様相を見せるけど、流速7〜8kmで流れてるので超・快適。

 

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