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July.2004 part.4

 

 

 

  

 


「ほら、あそこにこ〜んなハサミが見えてるでしょ?」「ほんとだ!」

7月25日 魚飛渓、カニもエビもMaakunも跳ぶ!

このカヌー日記を書いてる時、そして完成して読み返した時は、楽しかった休日を振り返りながら楽しい気持ちを何度も味わうことができる。読んで下さってるゲストも共感したり新しい発見をしたり...何てことないありふれた家族の野遊び報告なんだけど、とにかく少しでも楽しい気分を味わってくれてると思っていた。
ところが!前回のカヌー日記を読んで、メチャ不愉快な気分になった人々が約2名いた...それは、MamaとMaakunである(笑)。『いいよなぁ、PapaとAzu。自分達だけ!ズルイ!』『他は許す!で、でも夜中のテナガエビの整列...これだけは許せないっ!』
そんなわけで、カヌー日記をアップした瞬間、日曜日の三週連続海山入りは決定されてしまったのである。
前日の天気予報は曇り。川遊びとくれば普通なら晴れを期待するものだけど、Mamaは違う。『ピーカンだとエビが岩の陰に隠れちゃうでしょ?曇りがベスト、雨でもいいわ。』最近、彼女の路線がちょっと僕とズレてきてるような気が...
ちょっと違うような気がしなくもないけど、ま、いっか!(笑)『さぁ、明日は早いわよ!早く寝ないとエビが逃げるわよぉ〜!』これまでなら、ナカナカ準備に取り掛からないMamaが前夜に準備万端。でも、寝る前に珍しくマニキュア&ペディキュアを念入りに塗ってる。『バカ、魚飛渓に行くのにオシャレしてどうする!?ヨンサマは来ないぜ!(笑)』『うふふ、何言ってるの?5時間も6時間も川に入って漁してるとね、爪が傷ついたり割れたりしやすいのよ。これはオシャレじゃなくてプロテクターなのよ。』『・・・』
ホントは夜明けとともに川に入る予定だったらしいけど、前夜の準備が遅くまで続いたせいで、見事に寝過ごして朝食も摂らずに7:10出発。R42沿いのコンビニでパンを買ってかじりながらひたすら南を目指す。まるで若者の日帰りスキーみたいな強行軍...Mamaの過剰なほどのリキの入り方に、思わず笑ってしまう。『味噌も塩も餌の豆アジも持ったわね?忘れ物したら許さないから!』はいはい、仰せの通りにみんな積みましたよ(苦笑)。

『昔々おじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんは川へ蟹カゴを沈め、おばあさんは川へテナガエビを捕りに行きました。蟹もエビも大漁で、蟹の味噌汁とエビの塩焼きを食べておじいさんとおばあさんは幸せに暮らしましたとさ。』彼女の思い描く今日一日を昔話風にするとこうなるのかな?(笑)

約1時間半、8:30に先週キャンプした魚飛渓・一枚岩に到着。着替えを済ませ、荷物を下ろす前に蟹カゴ(仕掛け)を組立てて、大特価!賞味期限切れ寸前¥98の豆アジを河原の石で叩き潰してミンチ状にして、餌袋にセッティング。Maakunとふたり、カゴを背中に載せて周辺を泳ぎ回ってモクズガニの姿を探す。岩陰に何匹かの姿を見かけたので、そこにゆっくりと蟹カゴを仕掛け、パンパンとかしわ手を打って川の神様にお願いをして一枚岩に戻る。


川に着くなり蟹カゴを仕掛ける

カナヅチMama泳ぐ...我が家の七不思議

一枚岩に戻ってみると、早くも女性陣の姿はそこにない。天然の滑り台を利用して淵に滑り込むように入ったMamaが俯せに浮かびながら岩の割れ目を念入りにチェックしている。当然、PFDはクルマの中で彼女の身には何のボヤンシーエイドもくっついてない。『お〜い、Mama!ライジャケは?』『あっ、忘れた!』...彼女はPFDと一緒に、自分がカナヅチで全く泳げないという事実もクルマに忘れてきているようだ(笑)
Azuは先週に引き続いて淵に浮かびながらお魚観察。時折、川底にお気に入りのお魚を見つけては、突然倒立ポジションになって淵の深くに潜水してゆく。盛大な水しぶきを上げて力で潜るMaakunとは違って、彼女の潜りはスムーズ。ボシュッ!と小さな音の残し、その姿が水中に消えてゆく。高飛込みならの高得点間違いなしだな(笑)。


石を抱いて身をひるがえし

川底ムーンウォークをたのしむMaakun

高飛込みと言えば、先週のNESSYさんの飛込みの写真を見たからか、『あの写真の飛込み台ってあそこだろ?』とMaakun。大岩のてっぺんを指差してサルのように器用に岩に登って、朝一番のジャンプ!両手を広げ、空中で歩くような独特のフォーム...やけに滞空時間が長く感じる。視線の先は、いつものカメラ目線ではなく水面。もしかしてちょっと怖い?ザボン!小さな水音...高飛び込みなら高得点が出そうな(笑)スムーズな入水。そのぶん深くまで潜るみたいで、浮かび上がるまで数秒のタイムラグ。満面の笑みを浮かべながらぽっかりと浮かび上がるMaakun(どうやら水中でも笑ってるみたいだ...笑)。一枚岩によじのぼって水面から上がった彼がフンッ!と鼻から水を抜きながら一言。『さぁ、次はPapaの番だ!』
へっ、え!?いや、だからオレは高所恐怖症で...あっ痛たたた...膝も痛くなってきた。


バタフライで淵をわたるMaakun


小さなMaakunだとヤケに高く見えるけど、6m足らず?

『Papa、怖いんだろ?あんな高さで怖がってたら臆病モノって呼ばれるよ!』
『いい、オレは臆病者でいいっ!オマエ怖くないのか?』
『あ、いや、ちょっと怖い...』
『オレの子だからな、な、な、怖いだろ?怖いに決まってるんだよ。』
『でも、高所恐怖症はママの血で少しは薄まってるみたいだけど。』
『...』
飛込まない理由を10個ぐらい挙げて勘弁してもらった僕は、淵に浮かんで魚を観察しているAzuを観察するため(笑)淵に泳ぎ出す。可愛いお魚を発見した途端『ぎゃ、ぎゃ、hぁ、hぁ』とシュノーケルをくわえたままパイプの先から変な声を上げて川底に潜ってゆくAzu。水面近くで上からだと魚の警戒心が強くて近付けないけど、魚と同じ深さに潜り水平方向から近づくと逃げない(外敵は上からやって来るからかな?)ことを体得した彼女は川底にへばりつくヨシノボリのような体勢で魚を至近距離で観ている。マスクの中の彼女の目は寄り目(笑)そこへMaakunが潜水してきて彼女の横でホバリング。少しづつ浮力に負けて並んで少しづつ浮上しながら突然AzuがMaakunの肩を叩いて何かを指差し、しきりに指をチョキチョキ...ん?息が切れて一気に浮上したAzu。立ち泳ぎしながら興奮した様子でMaakunに叫ぶ。
『hぁーhん、あ"れ"hぃだ?ずっhぉい"hぉーぎがっだね"、でががげhぃ!』
Maakun大爆笑!くわえたシュノ−ケルを外し、Azuが繰り返す。
『Maakun、アレ見た?すっごい大きかったね、テナガエビ!』あっ、そういうことだったのね!

その瞬間からAzuの手にはエビ網。Mamaの後ろにくっついてテナガエビ漁の開始だ。


兄妹が並んで泳いでゆく

川底でニッコリ笑う兄妹

10:30過ぎになって、アキヒロ家登場。Koukunとともに大岩からの高飛び込みを数回くり返したあと、ふたりは下流に向って消えてゆく。AzuもMoeちゃんと一緒に小さなタモに持ち替えて浅瀬でドンコちゃん漁(主にハゼ類の小魚の総称...Azu&Moe命名)を始める。

アキヒロさんと一緒に蟹カゴの様子をそっと見に行くと...おおっすげぇ!カゴの中にはまだ獲物が入ってないけど、カゴの周りには大型のテナガエビがウジャウジャ!その数10匹以上。中にはカゴの半分ぐらいの大物もいて、釣果はかなり期待出来そうなので、もう一ケ所に沈めたカゴをこのカゴのすぐ下流側に沈め直す。
MaakunとKoukunは木切れや石ころ一個から自分達だけでイロイロな遊びを創造し、飽きたら次の遊びをくり返す。AzuとMoeっちは、ドンコちゃん漁一筋で『あっ、捕れた!』『カッワイイ!』と次々にすくってはキャッキャッキャ!...どちらのコンビも、もう親要らずだ。


15分後、テナガエビの集団がワサワサ

アキヒロ家も登場!やっぱり同級生は楽しい。

悪ガキの笑顔

Azu&Moeはタモを手に小魚&川エビ漁

こんな壊れたタモで次々と獲物をゲット!

一時間以上前から姿の見えないともちゃん&いずみちゃんのダブルMamasは、どうやら上流の淵でテナガエビ漁に没頭しているようだけど、娘たちの“クチビル・カラータイマー”がムラサキになったので、そろそろランチタイム。でも、いくら呼んでも応答がないので、一枚岩にいる他のグループに予め声を掛けた後、全員集合ホイッスル。ピ〜、ピッピッピッピ...上流のトンでもない場所でぴょこっとママたちの顔が上がる。ホイッスルに気付いてこちらに向って来るのかと思いきや...また岩陰に姿が隠れ、応答なし。オイオイ、いくら漁が楽しいからって無視すんなよっ!


どこから見てもアヤシイ姿のMama

手にはテナガエビを誘い出すスルメとエビ網

お目当てのテナガエビゲット!

Mamaの釣果(手掴みでカニまで!)

周囲の人たちに笑われながら、さらにもう一度全員集合ホイッスルを吹いて、やっとMamaたちが戻って来る。彼女たちの釣果は...スッバラシイ!キャンプ場では見たこともないザリガニのような大型のテナガエビがどっさり!でも、彼女たちのエビ網はボロボロ。相当力が入ってたことが想像に難くない。
今日は銚子川温泉・魚飛ノ湯がないので(それが普通...笑)、冷えきった身体を温めるのはラーメンのお仕事。某所でゲットした“マルタイ棒ラーメン(九州味)”を作って、ハフハフいただく。巷は猛暑だというのに、僕らだけは別世界。もしかして今日『ん〜、うめぇ!あったまるぅ〜!』なんてラーメンを啜ってる僕らってすごく贅沢者?(笑)


 

一枚岩には我が家とアキヒロ家の他にもふた家族が川遊びを楽しんでいる。でもムラサキクチビルなのは僕らだけ。何やってんだ、こいつら...そんな冷たい視線を少し感じながらも僕ら流の川遊びは続く。Mamasは、ふやけたスルメを新しいものに換えて、またまたテナガエビ漁のために上流に姿を消し、子供たちもそれぞれ勝手に遊び出す。河童パパ・アキヒロさんは相変わらず獲物を求めて岩の下に潜ってゆく。さっきのAzuじゃないけど、深く潜って魚と目線のレベルを同じにすると、魚の警戒心がかなり弱くなるようで、手掴みで鮎を捕まえちゃう(当然リリースだけど)レベルの腕を持つこの人にとっては、お魚さんはトモダチみたいなもののようだ。


川底に沈めた仕掛けを覗くとモクズガニうじゃうじゃ

大ぶりノテナガエビも!

昼食からあっという間に二時間ほどが過ぎ、いよいよ蟹カゴを上げる時間がやってくる。Maakun&Koukunを引き連れて淵を泳ぎ渡り、仕掛けポイントにやってきた僕らは、まずは潜ってカゴの中を確認する。おおっ!入ってる!水中では2~3割大きく見えるのを差し引いても、かなり大きなモクズガニが5匹、網目を抜けられない大きさのテナガエビも一匹入ってる。水中で写真を撮って(↑この写真)、子供たちに引き上げさせる。
何度やってもメチャワクワクする瞬間。特に僕は先々週のキャンプinn海山でボウズだったこともあって、なおさら嬉しい!カゴを引き上げた後もカゴの周りにはテナガエビがワシャワシャ集まっているので、アキヒロさん&子供たちは漁に夢中。で、僕がひとりで2つの蟹カゴを持って一枚岩まで泳ぐ羽目になってしまったんだけど、両手にこの大きな蟹カゴを掴んだままってのは、非常に泳ぎづらい。しかも飛び込んだ瞬間にマスクの中に水が入ってしまい鼻でフンッ!と水抜きをした瞬間にマスクが曇って視界不良...ヤバイよ、コレ。ヤバイヤバイ!マジでやばい。でも、手に持ったカゴは死んでも離すもんか!ゲボゲボフガフガ...半分溺れながら這々の体(ほうほうのてい)で何とか泳ぎついた僕であった。

仕掛けを上げるとモクズガニ5匹&テナガエビ1匹

再び、ホイッスルでMamasを呼び寄せて3時のおやつの調理に取り掛かる。モクズガニ5匹はグラグラ煮えてる鍋にそのまま放り込んで“残酷味噌汁”(*これを残酷だなんて感じる人は誰一人いないけど...笑)。Mamaの釣果と合わせて7匹のテナガエビは炭火で塩焼きにするつもりだったけど、アキヒロ家が唐揚げにするとのことで、便乗させて頂くことに。
お湯や熱した油の中に入れると、瞬間的に美味しそうな朱色に変化するエビちゃん&カニちゃん。熱々をすぐにその場でいただく幸せ!エビは長い手以外は全身をパリパリムシャムシャ、カニは目と反対の殻に爪を入れてカパッと殻を外し、満たされた蟹みそをジュージューチューチューとしゃぶり尽す。ウヘヘヘ...メチャ贅沢!川遊びの愉しみ、ここに究まれり!ってな気分である。

獲物はその場でエビは唐揚げ、カニは味噌汁

 


僕らの3時のおやつ

冷えた身体に染み渡る“モクズガニ残酷味噌汁”。エビをバリバリかじりながら一枚岩前の淵に冗談半分に沈めておいた蟹カゴを引き上げると、10分ぐらいの間にさらに特大テナガエビが引っかかってたりする。驚くべきテナガエビ濃度(笑)。カゴから餌の豆アジをとりだしてMaakun&Koukunに一枚岩の縁に沈めるように命じる。待つこと暫し。そおっと覗いてみると...ウハハハ、いるいる!
岩陰からテナガエビが這い出してきて豆アジを長くて小さなハサミで挟んで巣に持ち帰ろうと懸命に回収作業中(笑)。

素潜り6態


Azu

Moe

アキヒロさん

Koukun

Azu

Maakun

作業に夢中な彼らは僕らが近づいても挟んだ豆アジを離そうとせず、至近距離でテナガエビ観察会...但し2m素潜りが必要。こうなると子供たちは頭を川底に向けて我先にと潜水してゆく。川底の豆アジの周りは子供たちで大渋滞。それぞれがあまり近づくとお互いに強烈なキックを見舞われる可能性があるので、潜水の順番待ち(笑)。つい最近まで潜水なんて出来なかった子供たちとは思えないほどの泳ぎ達者...今の時代はもちろん、僕が子供の頃でも仲間から尊敬の目で見られるほどのレベルなのかも、と頼もしい限りだ。


帰る直前まで我を忘れてオンナを忘れて漁に励むMamaたち

ムラサキクチビルのAzu&Moe

エビたちが豆アジを片付けるまで観察をしてるうちに時計の針は3時を回る。お嬢様たちはエアマットに乗って滑り台を滑ってキャーキャー、Maakun&Koukunは一枚岩を全速力で助走して川に飛び込む“走り幅跳び”を始める。普段は『プールサイドで走ってはイケマセン』と禁止されてるんだけど、何でもアリアリの川遊び。距離を競い合いながら何度も何度も飛び込みを繰り返す2人だった。


走り飛び込みのMaakun&Koukun

ザボン!ザバン!

こうして、あっという間に楽しかった今日の川遊びはThe End。道具をそれぞれのクルマに積み込んで、一枚岩を後にする。天候や獲物の具合によっては、一ヶ所で遊ぶのではなく、“ダウン”リバートレッキング実施の可能性もあるということで、アキヒロ家が下流の魚飛橋にデポしてくれてた自転車を回収し、何気なく橋の上から川面を眺めてると...『あぁっ!ウ、ウナギ!』かなり大きな天然ウナギが惜し気もなく姿をさらしてニョロニョロと泳ぎ回ってるのを発見する。もちろん、当たり前のようにテナガエビや鮎はその辺をウロウロ...素晴らしきかな、銚子川!感動ひとしおな僕らである。キャンプinn海山対岸の道路脇で立派な体躯を持つ猛禽類(トビと同じぐらいの大きさで、羽根はグレー、上半身が白地に黒い斑点があった)に至近距離で遭遇し大盛り上がりのMaakunとKoukunをリアシートに乗せて、ぼくらのDiscoはR42を北上する。船津川の手前の信号で信号待ちをしてる時、濃いベージュのクルマが狭い駐車場にバックで車庫入れしているのが目に入る。ナビシートのMamaがフフッと小さく笑う。その笑いの意味にピンときた僕も、思わず笑う。
『今、何で笑った?』
『アハハ、だってぇ...』
『何も言うな!当てるから...今のブルーバード・シルフィが、テナガエビに見えた、違う?』
『アハハハ、大当たりっ!だって動きが似てるんだもん。思わず網をかぶせたくなっちゃった。』
ウハハハ...オレたち、相当ヤバイかも。

僕らの愉快で美味しい川遊び、飽きるのはまだまだ先のようである。

 

 

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