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FLAME LAYOUT


 

April.2001

 


古座一枚岩自然公園(スタート地点)

4月28-29日 古座川クリーンアップ大作戦  『遠くの川のお掃除なんかしてないで、Macの周りをクリーンアップしてよね』などと言われつつ(涙)、今回は「南紀熊野リバーワーク・古座川クリーンアップ大作戦」に参加だ。カヌーでダウンリバーを楽しみつつ川のゴミを拾おう!というこのイベント、様々なイベントを通して南紀熊野地方の新世紀を考える「南紀熊野21協議会」の主催。今回の参加は前回の熊野川の開催前に同協議会のヤマシタさんがこのサイトで告知をしてもいいかってメールを下さったのがきっかけ。今回も一般発表前にプレ情報を頂いていたので、申し込みが一番早かったみたいで我が家の参加番号はなんとNo.1〜4!ところが直前になってAzuが扁桃腺を腫らしてMamaとAzuは不参加(涙)。結局僕とMaakunふたりの参加ということに。

午前7:30、僕らを乗せたディスカバリーはカシータを牽っぱって自宅を出発。伊勢道→国道42号とひたすら南を目指す。Go,west!ならぬGo,south! 宝石のような美しい川がたくさんある紀州地方への旅は、僕らカヌー好きにとって特別な意味を持つ。新天地を目指し西へ!西へ!と向かったアメリカ西部開拓民の不安だけど期待感に溢れたキャラバン(=幌馬車の旅)のように、僕らは若干の運転の不安(笑)と古座川への期待を胸に、現代のキャラバン(=カシータ)を牽いて南を目指す(...そんなカッコイイもんじゃないけど)
今回で3回目のトレーラー牽引にも関わらず、やっぱりドキドキ。でもGWなのに全く渋滞はなく、11時すぎに今回のスタート地点である古座川町・一枚岩自然公園キャンプ場に到着。


キャンプサイト

事前にヤマシタさんからキャンプ好適地の情報を頂いてたのだけれど、Azuがダウンしてる自宅と時々連絡を取る必要があるので(au携帯は「圏外」マークが点ってる...涙)公衆電話のあるココをキャンプ地にすることに決める。
古座川で最も有名な「ニッポンのエアーズロック」こと古座の一枚岩の麓に広がる河原を利用したこのキャンプ場は、キャンプ場というより河川敷公園の趣。子供の頭大の玉石に覆われた河原はかなり寝心地が悪いので一段上がった鋪装された部分が主なキャンプサイトということになる。

併設の物産センターで協力金(クルマ1台¥1000。受付のオネエちゃんはトレーラーは繋がってるので1台とみなしてくれた。)を払って、GWだというのに比較的空いているサイトにカシータを停める。オートキャンプ場のような不要な設備は全くないが、水道やトイレに加え水遊びが出来るように更衣室まであって(地面が鋪装されている以外は)なかなか過不足ない好感の持てるキャンプ場だ。しかも目前にはかの司馬遼太郎も感動したという高さ100m幅500mの一枚岩が圧倒的な存在感でそびえ立っていてロケーションは抜群。


陰陽の滝のふもとに上陸
スパゲッティを茹でて簡単な昼食を済ませるた頃には、カヌーを積んだクルマが続々と集まって来る。皆、クリーンアップ作戦の参加者たちだ。その顔ぶれはまさに老若男女、下は一才ぐらいの赤ん坊から、上はどう見ても70歳以上の人まで。しかも川の水量はかなり少ないというのに、ファルトもちらほら見える。フネが破れても下るだけの魅力がこの川にはあるということか...。


Photo by Maakun 結構上手いじゃん!

午後からは早速ウェットスーツに着替えて、カヌーで周辺を散策だ。500mほど川を遡った瀞場にカヌーを浮かべMaakunとふたり昼寝をする。ガンネル越しに水面を眺めると5m以上の深さがある川底には僕らのカヌーの影がくっきりと映り、空を飛んでいるかのように錯覚するほどの透明度だ。「まるで10年前の宮川みたいだねえ。」そんなMaakunの言葉に腹を抱えて笑う僕。その言葉にウソはないのだけれど、10年前にはまだお前、生まれてないだろ!(笑)
川から上がってカシータのそばにいたら、「古座川町」と大きく書かれたトラックがやって来て、カシータの前に止まる。「あ〜akiさんですねっっ!」そう、目の前にいる(F-1ドライバー鈴木亜久里+100m日本記録の伊東浩司)÷2似のすらりと背の高い色男は、ヤマシタさんなのだ!
「初対面だけど旧知の間柄」ネットで知り合った人特有の変な感覚に戸惑いながらも挨拶を交わす。

実は昨日家でMamaと『ヤマシタさんはどんな人か?』について話し合ってて、僕はまさに「細面の男前」、そしてMamaは『カヌーの人ってハンサムいないから(失礼な!!)作家の鈴木光司みたいなクセのある優しそうなひとじゃない?』って予想してたんだけど、今回は僕の勝ち!って感じでした。

夕方になって夕食の準備。今夜のメニューは「トマトジュースリゾット」。簡単に言うとイカや海老などシーフードを適当に鍋に放り込んで、水の代わりにトマトジュースでご飯を炊くってだけの簡単メニューなんだけど、何となく地中海の味がしてこれがなかなか美味。トマトが苦手なMaakunとふたりで4合をほとんど残さず食べてしまった。夕食の後はふたりで河原をふらふら散歩。
...とそこに焚き火を囲んで妙に盛り上がってるグループ発見!「おっ、さっき走り回ってた坊主やな?これ食べへんか?さっき港に上がったばっかりのプリプリやで。」学生時代に隣の部屋に住んでた先輩と同じ人懐っこい和歌山弁で誘われる。まさにプリプリの刺身や地元のおばあちゃんが漬けた高菜漬、そして古座名物「ウツボの揚煮」などを頂きながら焚き火の輪に入れてもらう。


名前はマズそう。でも結構イケル
「トマトジュースリゾット」

なんと彼らは古座川の主(...といっても巨大な鯉とかではない)Uさんや役場のKさん、そしてカヌーインストラクターHさんら今回のスタッフの皆さん。「うんまいなあ、コレ!」Maakunはウツボが大のお気に入り(笑)


夜のカシータにて

「ボク、そんなに食べたら明日の朝、背が10cmぐらい伸びるてるデ!内緒やけどな、明日の参加賞はこのウツボの揚煮やで!」「えっ、ホント!?じゃあ、いっぱいゴミ拾わないとなあ...」いっぺんに目が輝くMaakun。頼むから喰いモンに釣られるのはヤメテ(涙)...とは言え、やはりちょっと疲れたのかMaakunが眠くなったので、カシータは9時半ごろで消灯。明日に備えてぐっすり眠りに入った...。

 


 


Good night ! ZZZZ.......

 

 


 

 

雨が降りしきる中、クリーンアップ大作戦の任務開始!

2日目 目覚めて窓の外を眺めると天気予報どおりの雨。ま、別にオートキャンプじゃないんだしウェットスーツ着てれば、さほど問題じゃないな...などと思いつつ、もう一度Maakunに添い寝(笑)。
二度目に目覚めたのは6:30。外に出てサイドオーニングの下で朝食の準備だ。すると上流方向から犬連れでこちらにやってくる美しいオネエサマが!おおっ、も、もしかして...。
そう、やっぱりまきまきさん&シャーリーちゃんだ。

優しそうな旦那様と賢そうな娘さん&息子さん。そして闘犬なのにすごく人懐っこいチャイニーズシャーペーのシャーリー...う〜ん、何年かすると我が家もあんな風になれるのか?なれないなあ(涙)


さあ、クリーンアップ作戦のスタートだ!

スタートに備え、カシータとともにクルマをゴール地点に運ぶ準備をしていると、今度は「akiちゃ〜ん!」とNESSYさん登場。そしてその後ろには「お噂はかねがね」の奥様が...わ、若い!NESSYさん、ちょっと犯罪だぜ!ってなぐらいに若い!でも、羨ましがってる暇もなく(笑)撤営を手早く済ませ、古座町役場前の駐車場に向かう。役場前には立派な観光バスがお出迎え。すぐに乗り換えてスタート地点へとんぼ返り。

受付で誇らしげに「受付番号ナンバーワン!です。」と告げ参加料¥2000(2人分・保険代含む)を払うとヤマシタさんとスタッフの女性(美人!)がゴミ袋とルートマップをくれる。9:30からの開会式で川下りの諸注意や古座川町長のご挨拶のあといよいよ95艇のカヌーが一斉にスタート!
正直なところ、このこじんまりとした古座川に100艇近いカヌーが浮かぶとなるとGWの高速道路並みの渋滞が起きるかと思ってたけど、スタート直後から岸辺のゴミを求めてみんながバラバラになるので、全く問題ない。
よし、じゃあスタートの様子でも写真に撮っておくか!ってな調子でカヌーの操船をMaakunに任せて振りかえって↑の写真を撮っていると...「うわあ、パパ〜ぶつかるよ〜!」慌てて前を見るとMaakunがクロスドローを入れながら必死でバウを右に振っている。でも瀬の入口で余裕でこんな写真→を撮ってる父親(笑)


Maakunのクロスドロー

一つめのザラ瀬を超えたところで、『好きなことしてる時(だけは)はスーパーマン』の息子、Maakunが本領を発揮しはじめる。「右岸にゴミ発見!ただ今から回収に向かいます。ピ〜ポ〜ピ〜ポ〜」テレビの特番『列島警察24時』の見過ぎ(笑)か、口でサイレンの音まで真似ながら、一直線にゴミに向かう。一見すると古座川にはゴミがない美しい川なのだが、その気になって探すと結構見つかるものだ。昼食ポイントまでの一時間でスタッフに頂いたゴミ袋2杯ぶんのゴミをゲット!「これでウツボの揚げ煮、ひと袋ぐらい余分にもらえるかなあ?」おいおい、お前の目的はやっぱりそれかよ...。


ゴミ満載のカヌー。
中央に見える灰色の物体が例の...

そして一時間ほど下った場所で右岸に大きなゴミ発見!「補助エンジン点火!しゅつりょく120ぱーせんと!!メインエンジンも点火ねがいま〜す」というMaakunの声高らかに(笑)灰色のゴミに近づく。「!」田舎人なら一目でわかるそのカタチ。ヤバいものを見つけてしまった。「Maakun隊員回収にむかいま〜す」「ちょ、ちょっと待て!オレが行く」枝に絡まったロープをレスキューナイフで切り取り、顔をそむけながらカヌーに積込む僕。「パパァ、大きなゴミをゲットしたね!」無邪気に喜ぶMaakun。言うべきか言わないべきか迷いつつも、意を決してMaakunに話すことに。「Maakun、実はな、このバケツ、肥汲みバケツや。しかもまだフレッシュな香り付きや...。」風上のMaakunには感じないかもしれないが、僕は結構キテる。う〜臭い!...

かといって一度拾ったものを捨てたらこのクリーンアップ作戦の主旨に反することになる。「は、はやく昼ご飯の河原に着かないかなあ...」Maakunも臭いに気づいたようで、ひたすらこの半分に割れた灰色の物体を下ろしたくてパドリングのペースが早まる。「船体中央部で異臭発生!緊急モードで港に向かいま〜す!」そんなギャグにも全く反応せずに...。

しばらく漕ぐと目の前にテントがいくつも立っている河原が見えて来る。はぁ〜昼ご飯だ!何よりもまず割れた肥汲みバケツを下ろし、地元の方が用意して下さった昼食を頂く。メニューは...この話題はこのぐらいで終りにしましょう。(でも、ホントに美味しくてふたりともおかわりしたけどね。)
昼食後は再び雨脚が強まり、パドリングアノラックだけでは役不足って感じだ。レインスーツに着替えて再びスタート!ここからは谷が大きく広くなり、古座川特有の奇岩が次々と視界に入って来る。霧に煙ったそれらは、まるで中国の桂林の渓谷のようで素晴らしい景色だ。しかもこの曇天にもかかわらず、カヌーの浮かぶ水面下数メートルにある川底の石がくっきり見える透明度は空を飛んでいるようで不思議な感覚だ。


昼食ポイントに勢揃いしたカヌー

確かにココ以外にもこれぐらいの美しい川はいくつもあるのかも知れない。でもこの両岸の素晴らしい景色と驚くべき透明度が河口近くまでずっと続くってことが驚異的だ。「パパ、ほんと綺麗な川だね。きれいな川をもっときれいにできて最高だね〜。」そんなMaakunの言葉に深く頷く僕。
川底に川では見慣れない水草が見え始めた。「Maakun、川の水舐めてみて。」「えっ、どうして?...あっ、ショッぱい!!」目前に国道42号の赤い橋が見えてきた。そしてその先でこれまでずっと僕らの左右に続いてきた岸辺が途絶えている。左側には赤灯台...海だ!
「海だ、海だ!」彼は機嫌の良い時、最近やっと吹けるようになった口笛で色々な曲を奏でる。さっきまでは「♪はーるーのおーがーわーはさーらーさーらーいくよー♪」だったが今は「♪うーみーはーひろいーなーおーきーなー♪」に変わってる(笑)

これまで僕らは少ないとはいえ色々な川を下ってきた。でも海まで下った経験はそう多くない。特にMaakunは初めての体験なので感動ひとしおのようだ。ゴールは15:00。古座町役場前の特設ゴール地点でカヌーをクルマに積込み、参加者は閉会式に臨む。

『古座町は本年度カヌーを23艇買いまして、現在35艇あります。¥1000でお貸ししますので、どうぞまた来て下さいね。』という古座町長さんの言葉が、いかにこの町が“パドラーフレンドリーな”町かを物語る。しかも堅苦しい式典はほんの3分。あとは役場前特設テントに用意された5台の炭火グリルで古座川町の川の幸、古座町の海の幸を頂きながらの交流会に突入だ!「なあ、おじさん、イカ焼いて!」おいおいMaakun!サザエ、イカ、アワビ、太刀魚、そして鮎...その上参加賞のウツボの揚げ煮をたくさんもらったMaakunは満面の笑み。17時を過ぎても誰も帰る人がなく交流会が終わる様子はない。スタッフの方の「そろそろお開きにしたいと思いまーす。最後まで残って下さった方はレンタルカヌーを片付けるのを手伝って下さ〜い。手伝ってくれますよね?」と僕を見てニッコリ...されると手伝わないわけにはいかないよね(笑)


南国らしい緑に覆われた奇岩を眺めながら下る

NESSYさんやまきまきさんご家族、そしてヤマシタさんをはじめとするスタッフの皆さんに別れを告げ、古座を出発したのが17:30。そして大雨の中ひたすら走り続ける。尾鷲までずっときょうの出来事を興奮気味に話してたMaakunも「ねえ、パパ、今度の熊野川クリーンアップは何時?」という言葉を最後に寝息を立て始めた。帰宅したのが21:30。Mamaは「おかえり」を言う間もなく、Maakunの土産話攻撃にタジタジなのであった。「ウツボの揚煮ってのはね...」やれやれ...


  

Photo:南紀熊野21協議会提供


少女峰

のんびりと進む

 一枚岩

沈下橋

集まったゴミ

参加者記念写真

クリックすると読めます

 

 


 

 

4月22日 山菜摘みハイキング  今月に入ってから毎週のように野遊びに出かける我が家。今朝は雨だし、ゆっくり朝寝坊...「パパ〜U君から電話よ〜!」「あ、もしもしUですけど。例の件、今日はどうする?」「えっ?雨が...」ベッドからふと天窓を見上げると抜けるような青空が!
「い、行こうか!」...そんなわけで、今日は去年も行った森へ山菜摘みに出かける。しかも林道の入口までUが山桜の丸太を下ろしてくれてあるということで、薪集めも兼ねることに。2tトラックにチェーンソー一式を積込んで、家族4人、定員オーバーで出発。普段のディスカバリーも結構見晴らしがいいのだけれど、キャブオーバーのトラックは眺めが良く、Azuは上機嫌だ。「あーちゃんねえ、トラック大好きなの!」自宅から10分ほどの山道で歳の頃なら中学生ぐらいの若いニホンザルに遭遇。またまた子供達は大喜び。「トラックだとさあ、『あっ、サルだ!』ってパパが言ったらすぐに見られるからいんだよなあ。」Maakunも大喜び。


トラックだいすき!

Maakunと友人U

11:30 麓のスーパーでに待ち合わせ友人U夫妻とともに林道へ入る。10分ほど走った終点にクルマを停め、そこからは各自ディパックを背負って森へ。
15分ほど歩いたところで早々とランチタイム。今日のランチは麓のスーパーで買った弁当。特別な装備は何もないのでコールマンでお湯を沸かして即席味噌汁を作るぐらいで気軽なものだ。お弁当を広げたすぐ脇の水たまりにまだ孵化したばかりのオタマジャクシを発見して子供達は大喜び。どんなカエルの子供たちなのかは判らないけど、小ぶりで可愛いヤツが小さな水たまりにびっしり。
ランチを終えると、いよいよ山菜摘みのスタートだ。今日のターゲットはワラビとたらの芽。現地に着くなりみんなバラバラに別れて目を皿のようにしてワラビを探す。ちょっと今年は成長が早いのか摘みごろのワラビは少ないのだけれど、それでもすぐにコンビニ袋にはたくさんのワラビが詰まってゆく。ワラビ摘みの合間に、カナヘビを追いかけたり、花の蜜を吸うアゲハを間近に観察したり、ツツジの髪飾りを作ったりと春の森を満喫。

おたまじゃくし大発生!
揚羽蝶
ヤマツツジ

子供達が(大人も?)ワラビ摘みに飽きたところで、再びランチの広場に戻ってコーヒーブレイク。パーコレイタをワンバーナーに架けて、おやつを食べようと...な、ない!おやつがない!全員のディパックを探してもない!そういえばさっき、おやつの袋にAzuの帽子を載せてここに置き去りにしたよなあ...。「あっ、ああちゃんの帽子があんなところに!」50mほど離れた林道にくしゃくしゃになったAzuの帽子...「や、やられた!」犯人はカラス。おにぎりせんべいは袋を破って、ジャガリコは容器のままキレイさっぱり無くなってたのだった。(生態系に悪影響を与える可能性がある(し、おやつがないと悔しい)ので、たとえ危険な動物がいないフィールドでも食料の管理をしっかりと...反省!)

休憩のあとは、たらの芽を摘みつつ山道を下ってクルマを駐車した林道の終点に戻る。そして林道の脇に積まれた丸太をチェーンソーで玉切りして家族全員でトラックに積込む作業。薪集めもすでに3シーズン目になるので親はもちろん、子供達も手慣れたもの。あっという間に全てを積込んで山を後にした。
「今日の夕食、うちで一緒にしない?」「いいねえ!」...ってなわけで夕食は我が家で。もちろんメインはたらの芽の天ぷら!夕食の準備をしていると、玄関のベルが鳴って友人U夫妻が再登場。「あっ、Maakun、Azuちゃん、コレお土産ね!」子供たちが袋を開けると、そこにはUがわざわざ買ってきてくれたおにぎりせんべいとジャガリコが入っていたのだった(笑)

Thank you, uncle“U” !

切り株に腰掛けて
きこりに変身!
トラックの荷台にて
 

 

 

 


 


対岸からキャンプサイトを望む

4月14〜15日 野宴会カヌー班キャンプツーリング 「14日午後の降水確率70%。寒冷前線の通過にともない雨が降るでしょう。寒気が流れ込み大気の状態が不安定になり局地的な突風や雷に注意が必要です。」うっ、またか(涙)明日は野宴会カヌー班のツーリング&キャンプ。「嵐を呼ぶ男」の僕が参加すると必ずと言っていいほど悪天候に見舞われるのだ。ところが...目が覚めると雲ひとつない青空。「心がけがいいからなあ...。」誰の心がけがいいかでまたまたモメる我が家(笑)


桃色吐息号とにしび〜

午前9時嬉野SAに到着すると、すでに「短パンマン」姿のにしび〜とマジコさん、そしてマジコさんちの娘さんハルちゃん&ヒヨちゃんがおまちかね。カヌーを載せた3台の車は一路宮川へ。
スタート地点の中川大橋でアキヒロさん一家(アキヒロさん、いずみちゃん、Kouくん、Moeちゃん)と合流して、フネを下ろした後、キャンプ予定地へクルマを回送する。今日は大人6人に対し子供6人という超「子供比率」の高いメンバーなのでカヌーにキャンプ道具を一切合財積みこんでの川下りではなく、二日間の行程の中間点に車をデポするスタイル。「良い天気だなあー!」風もなく気温も高ぃ絶好のカヌー日和にみんなご機嫌。...ところがクルマをキャンプ地に置いてスタート地点に戻ると、帽子を飛ばされるほどの東よりの風が!!天気の崩れはないもののどうやら天気図通り西から低気圧が近づいて来ている様子だ。

「ほら、どうしてくれるのよ、風が吹き出したじゃないの!」そんなともちゃんの理不尽な抗議に苦笑しながらも11時半スタート。にしび〜のマリブツー「桃色吐息」号を先頭にマジコさんちの「キールカッテッド」グラマン、アキヒロさんちのミックマック、僕とAzuのキャンパー、ともちゃん&Maakunのハンターの計5艇が強風で波立つ川面を進む。
ところが間もなく後方から罵声が聞こえ始める。「ちゃんと漕ぎなさいよ!」「ママこそちゃんと漕いでよ!舵とりばっかりじゃつまらないよー!」
振り返ると強風にあおられてともちゃんとMaakunがモメてる。「おーい、大丈夫かぁー?」「もう、いや!こんな子と漕ぐの!」「Maakunだってママとはいやだ!」おいおい、たった50mで喧嘩するなよ(涙)。


キールカッターマジコ号


テントを張り終えた夕暮れのキャンプサイト

他のカヌーを見るとみんな直進するのが精一杯のようだ。「このままだと13km先のキャンプサイトまでたどり着けないな。」そう判断した僕がみんなに声をかける。「楽しくないからヤメますか?」「遊びなんだからヤメましょう。」
みんな笑顔でツーリング中止に合意(笑)。風に乗って楽々スタート地点に戻りるともう正午。ランチをとったあと、再びクルマにカヌーを積んで直接キャンプサイト入りすることに。今日のサイトは右岸に全長400m幅200mと大きく広がる人工物のほとんど見えない扇型の美しい河原だ。川面から約5mの高低差があり、直径4−5cmの玉砂利が敷き詰められたフラットな状態。しかも上流側にはふんだんに流木がたまっていて焚き火の薪には事欠かない。加えてクルマの進入路が細く、また川漁師さんの和舟の係留もないので僕らがひとりじめ出来るのも嬉しい。

にしび〜サイト
マジコサイト

シュラフを運ぶaki。沈はできない...
PHOTO by にしび〜

対岸の進入路からキャンプ道具をカヌーでピストン輸送した後は強風の中、各々がテントの設営に取りかかる。そんな間にも今夜は用事があって帰宅しなければならないアキヒロさん一家とマジコさんちのハルちゃんとヒヨちゃんたちが薪集め(すでに水泳モードに入って泳ぎまくってる役立たずの某aki家の長男とはエライ違いなのだ)をしてくれてる。設営が終わるとすぐに夕食の準備だ。TPOに忠実なにしび〜は、カヌーイストらしく家にある食材を上手く利用して(...とは言えSPAMの缶詰めなんて普通の家庭にはないよね)スピード調理。マジコ家は和風ポトフ、そして我が家はビーフシチュー。みんなの料理を持ち寄って輪になって地ベタリアンスタイルで食事を楽しむうち、ライスクッカーで炊いた5合のご飯はみるみるうちになくなってしまった。

子供比率の高いメンバー
お、泳ぐのはちょっと早くないかい?

「それじゃ、我が家はそろそろ...」アキヒロさんが帰り支度を始めた頃には、夕暮れが迫り濃紺の空。アキヒロさんのミックマックと見送りの僕のキャンパーが風も止んで鏡のように凪いだ川面に波紋を広げて行く。アキヒロさんちを対岸まで送り届けたあとカヌーを反転させると、僕ら2艇のカヌーの航跡が重なりあって水面が美しい切り絵のように見える。
濃紺と青の縞模様の向こうには赤々と燃え始めた焚き火の明かり...。いよいよ焚き火タイムだ。暗がりの中、焚き火の明かりを目標にカヌーを進めると、焚き火の周りに全員が集まってマシュマロを焼いているのが見える。(それまでバラバラに遊んでた子供達も何故か焚き火に集まるんだよなあ...)ほどなく昼間の疲れもあって子供達がテントに帰るとあとは大人の時間。今日はカヌーという共通も趣味で集まってるけど年齢も職業も違うし、これまでのアウトドアライフのバックボーンさえも違う4人で語り合う。堅い話あり、『ワタシが女だってこと無視されてた』(ともちゃん談)っていう感じの軟らかい話ありのゆったりした至福の時だ。薪が尽きて焚き火が小さくなりはじめると、時計は1:30a.m.。誰からともなくテントに戻っていきキャンプサイトの夜は静かに幕を閉じた。オヤスミナサイ...。


にしび〜の燃える股間
...じゃなく、くつろぎのにしび〜


焚き火でマシュマロを焼く子供達


「だからぁ、右なのか左なのかはっきりしてよ...」ん?寝言か...
子供達用と大人用、2ベッドルームでラブラブスリーピング(笑)を意図した我が家のダブルテント作戦も結局は男部屋、女部屋になってしまいMaakunの寝言で目覚める。5:50。どうやら彼は夢の中でもママと喧嘩しながらカヌーを漕いでいるようだ(笑)すでに鳥のさえずりがうるさいほどで、今朝の好天を物語っているのだけれど、シュラフのここち良さに微睡みつつ再び眠りに入る。再び目覚めたのは「ねえ、もう起きてよ!みんな朝ごはんよ!」というともちゃんの声が響く7:00。テントのジッパーを開けると、すでにみんな勢揃い。

「ちょっと、朝の散歩してくるからライジャケ貸してね。」「自分のは?」「Azuの枕になっちゃってる(笑)」ともちゃんはキャンプの朝の習慣、カヌーで朝の水上散歩に出かける。鏡のように河岸を映す水面をゆっくり進むキャンパー...自分の嫁さんながらカッコイイ(笑)そんな時、携帯電話が鳴る。「あ、もしもしakiちゃん、今日の予定は?」声の主はアキヒロさんだ。「今から再び合流します。」あんたも好きねえ...。朝食を済ませ、テントサイトの片づけが終えた頃、対岸にアキヒロさん再登場。昨夜から燃え続けている焚き火を消して後片付けを済ませると、今日のツーリングのスタートだ。無風だけれど昨日に引き続き水位は低くカヌーが川底ギリギリをかすめながら流れていく。


朝の水上散歩を楽しむともちゃん

左岸に川鵜、右岸に白鷺の群れ。追い付くとすぐに飛び去って僕らと一定の距離を保って羽を休める。そしてまた追い付いたら飛び去るをくり返しながら下流へ一緒に進んで行く。「まるで追いかけっこだね。」とMaakun。岸辺からカワセミが突然現れて目の醒めるような青い体が光る。水面にはクサガメがのんびり浮かび、水面下には4〜50cmの真鯉が猛スピードでカヌーの下を横切る。自然の川にはちょっと不似合いな極彩色の錦鯉がフラフラ...全く瀬のないダラダラしたコースだけれど、気候がよく思わず ♪はぁぁるのおがわぁはさらさ〜らい〜く〜よ〜♪ なんて歌をともちゃんと合唱しながら進んでいく。


ただ流れに身を任せるアキヒロさんのカヌー

1時間半ほどでゴール地点に到着。するとそこにはアキヒロさんちのパンダが!(フィアットのクルマの方ね。動物の方じゃないですよ。)僕らのためにこちらに前もって回送してくれてあったのだ。いずみちゃん運転のパンダダブルサンルーフに乗るおじさん4人はなかなかファニーでいい感じ(笑)。キャンプサイトで各自のクルマに乗り換えて、再びゴール地点へ。手早くカヌーを積込んで昼すぎに解散となった。
初日は強風でツアーがキャンセルになったりはしたものの、全般に天候にも恵まれ春らしいキャンプツーリングを楽しめたのかな、と思う。今回参加表明をしながらも諸事情により残念ながら参加してもらえなかった、NESSYさん、ごうちゃん、影ちゃんご夫妻、谷山兄さん、よりささん、また次回おあいしましょう!


キャンプサイトに咲く花6輪(笑)

お客様状態の女性陣

 

 

 


 

 

 


冷たいけれど驚くほどに澄み切った水

 

4月1日 ACCお花見ツーリング(宮川) 今日はカヌークラブ春の恒例行事、「宮川お花見カヌーツーリング」だ。いつもはパパだけで参加するのだけれど、今回から少しだけ大人になったMaakunも同行することに。先月末に注文したマーシャスの子供用ウェットスーツがまだ届いてないので、ポリプロピレンの即乾性下着とワンピースのラッシュガード、ポーラテック200フリース、ウインドブレーカーのレイヤーで参加だ。今日の最低気温は3℃。最高気温も11℃という真冬並みの寒さで水温は切れるように冷たいので、ちょっと心配なのだけれど...。
桜がちらほら咲き始めた宮リバー度会パークでカヌーを下ろし、出発。今日はカナディアン2艇、フェザークラフト3艇、シーカヤック2艇、リバーカヤック2艇、ダッキー1艇とバリエーション豊かなメンバー。


春の宮川を10艇のカヌー&カヤックで下る

補助エンジン1号

桜が咲き始めたとは言え、風はまだまだ強く、冷たい。向い風が吹きすさぶ瀞場では熊野川のジェット船並みの波がカヌーのバウを叩き、Maakunのパドルの水飛沫がスターンの僕の顔に時折降り注ぐ。そんな中、Maakunは俄然張切って漕いでいる。「パパァ、負けちゃう、負けちゃう!パワー出して!!」そう、彼は他のメンバーのカヌーを仮想の競争相手に見立ててレースごっこをやってるのだ(笑)苦笑しながらも『うわあ、負けたぁ〜!』とか言いながらレース“ごっこ”に付き合ってくれるT君を始めとするメンバーのみんな。(申し訳ない!)しかし、それにしてもソロの時に比べてMaakunとのタンデムだと船足が速くて楽なのには正直ビックリだ。しかもこれまでだと、すぐに疲れてオヤツの入った防水バッグを開けてたのに、今日はパドルを手離すこともない。

時折傍らに置いたペットボトル飲料でのどを潤しながらひたすら前を向いて漕ぎ続ける彼は、すっかりパドラーらしく見える。去年までの「おもり」から「補助エンジン」程度には成長してるそんな息子の姿にちょっとだけ嬉しい気分だ。少しづつだけど確実に成長してるんだなあ。もちろん、進路取りなどバウマンのパイロットとしての役目はまだまだで、南伊勢大橋の屈曲では隠れ岩に乗り上げてクルリと一回転。危うく沈しそうになったけど...(笑)
伊勢自動車道手前の河原でランチタイム。手早く「キンキンに乾いた」薪を集めて、太めの流木でベンチをこしらえると、そこはもう宴会場に早変わり。今日のメニューは隊長Iさんのアルミダッチオーヴンを2段に重ねて、心も体も暖まる鍋。隊長の奥様特製のおむすびを頬張りながら戴くアツアツの鍋は最高だ。ランチが済めばあとは至福の昼寝タイム。本格的に寝ちゃう人、各種カヌー&カヤックを乗り比べるひと、流木で剣道ごっこをする人(←これはMaakunだけ)各自思い思いにゆったりした時間を過ごす。


建設省岩出観測所そばの河原でランチタイム

今日2回めのライニングダウン

2時すぎ、再び川に。確かに相変わらず風は吹くのだけれど、基準値マイナス85cm(建設省DBより)という低水位にもかかわらず、大水が長い間なく川底がフラットになっているため水深30〜50cmの快適な早瀬が続きカヌーは快適に澄んだ宮川を進んで行く。(ダムの放水がないので、支流の流れ込みや湧水などの水しか入っていなくて全く濁りがないのだ!しかも水温が低いし。結局今日のコースでライニングダウンを余儀無くされたのはたったの2ケ所だけだった)。
1時間ほど漕ぐと前方にぼんやりとピンク色になった桜並木が見えて来る。桜並木と伊勢神宮奉納花火大会で有名な宮川堤はもう気の早い花見客がくり出して賑やかな様子だ。僕らはその手前左岸・川端堤の河原にゴールし、今日のツーリングは終わりを告げた。

 


午後からは陽射しもポカポカ
「春眠、瀬を覚えず」

 


 

 

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