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March.2003 part.3

 

 

 

エメラルドグリーンに輝く霊蛇滝の淵にて

3月23日 赤目四十八滝トレッキング(Azu's 8th Birthday!)

今日は3月23日。全国的に春分の日3連休だけど、やっぱり我が家は連休なし(涙)。しかもそれほど信仰心があるとは言えないBuddist(笑)の僕も、お彼岸ぐらいは...ってことで故郷の某・高原へ。墓参というと、スーツに革靴ってイメージ(ホンマ?)だけど、我が家は全員トレッキングシューズにディパック。それもそのはず、我が家のレガシーな場所は、V字谷底にある4軒しかない集落から斜度30度オーバーの山坂道を登った場所にあるのだ!

谷底を流れる渓流(飲める!)でボトルに水を汲んで山坂道をヒィヒィ息を乱して登ると麓に停めたDiscoがトミカぐらいの大きさに見える。曾祖父母たちに花を手向け、線香に点火し念仏の一節を唱え、再びスキー中上級コースのようなさすがのビブラムソ−ルも意味がないほど滑りやすい坂を下る。「ヒ、ヒィ〜!」Azuが“ボーゲン”のスタンスのまま滑ってゆく...そんな場所なのである。
意外な場所でスキーの練習をした我が家(笑)は、そのままの格好でdiscoに乗り込み、裏山にあたる高原の別荘地を抜けてクルマで30分ほどの赤目渓谷へと向かう。

赤目渓谷といえば、オオサンショウウオ、そして「日本の滝100選」にも選ばれている四十八滝が有名。古くは修験者の行場として、そして沢道が整備された現代では関西“なんちゃって”トレッキングのコースとしてその名を知られている。


苔むした静かな渓谷をゆく

入山口「日本サンショウウオセンター」から最奥の「岩窟滝」までの約4kmの沢道沿いに大小様々な滝が22もの滝(四十八滝の“四十八”とは、日本語でしばしば“数え切れないほどではないけど、かなりたくさん”ということを意味する。)が点在し、日本庭園のように美しい滝巡りトレッキングを楽しめる(...って僕も小学生の時以来30年ぶりだけど)。

淵はあくまでも蒼い(千手滝)
よく整備されたコースを進む

赤目で一番高い布曵滝

日本サンショウウオセンター前のパーキングにクルマを停め(¥800)、窓口で清掃協力金を兼ねた入山料¥300を支払って、正午スタート。両岸の苔生した岩肌に花模様のように射す春の木漏れ日。昼なお暗い深い渓谷沿いの道を進む僕ら。よく整備された道はしばしば渓流を渡り、川に寄り添うように上へと伸びている。
美しい数々の滝と子供だけでなく大人までもが『泳ぎたいっ!』と叫んでしまう深く蒼い淵を眺めながらのトレッキング...少々人の手が入り過ぎてる嫌いはあるものの、それを差し引いて余りある“歩き続けても飽きることがない”コースはさすがだ。
最初は周囲の景観を楽しんでいた子供達だったが、幾つかの滝を過ぎた時点で道路脇に立つ滝の名前を表示した看板を目で追ううち、興味が滝だけになってしまい、滝巡り“トレッキング”は“スタンプラリー”に変更の様相を呈してくるのが玉にキズ(笑)。

これも1つに数えられてる!“陰陽滝”
“雨降滝”でシャワー!!

『次は何滝だろ?』子供達は、ガイドブック「三重の自然を歩こう」(伊勢文化舎¥1050)を開きながらどんどん先に行ってしまうのだ。もっと周りの風景を楽しめよっ!

スタートから一時間、滝を追いかけて進むうち疲れ知らずで約4kmを踏破。赤目滝巡りの折り返しポイント・岩窟滝に到着だ。滝を見下ろす岩に腰掛けて、昼食のおにぎりを食べる。食後に暖かいコーヒーを楽しんでいると、若いカップルがやってきて僕らのそばに並んで座り、肩を寄せ合ってラブラブ・モ−ド(笑)。
『ねぇねぇ、見た?今のカップル...』
『うん、見た見た!』
僕らが注目してたのは、そのラブラブぶりなんかじゃなくて、彼女の足元だ。少し泥で汚れた白いサンダル...雨上がりで滑りやすく一部泥道になってる往復8kmを細いストラップのミドルヒールで歩き通した彼女...ストラップが切れたら、やっぱり“おんぶ”か“だっこ”だよな、イヒヒヒ...彼氏の下心を勝手に想像しながら『若いっていいよねぇ〜。』オジサンとオバサンは声を揃えて大きく頷くのであった(笑)


岩窟滝でゴール!(片道約4km)

*ちなみに、ここ赤目滝巡りコースはトレッキングの装備は必要ありません。普通のスニーカーで充分です。
が、しかし!白い一本ストラップのレディースサンダルはマズイでしょう、たぶん。


布曵滝の上はかなり険しい(右下が滝壷)

岩窟滝から滝巡り上流側スタートポイント・立合バス停までは800m、20分程度の行程なので、電車〜バスを乗り次いでここを訪れる人はそのまま立合茶屋まで進み、バスで近鉄・名張駅に戻るのもひとつの選択だが、(但し、バスは一日2本)、僕らはクルマなのでここをゴールにして往路を折り返すことにする。

Azuが見つけた“おねんねワンちゃん石”
琵琶滝

八畳岩とMaakun

往路をそのまま辿る...景色が同じでつまんないかと思いきや、滝壷から滝を見上げるのではなく、上から滝壷を見下ろすというのは初めての体験でとても新鮮な感覚だ。往路で立ち寄れなかった岩や河原で道草をしながら倍ぐらいの時間をかけてアップダウンを繰り返すコースを進む。苔生し、前日の雨で滑りやすくなった岩で何度も転倒(特にAzu)して痛い思いをしながらも、楽しさが上回ってるために泣き言を言わない子供達。
目を離すとすぐに川に降りて岩登りを始めるMaakun、『わぁ、ヘビみたいっ!』
『この石の模様はワンちゃん!』
コース脇の木々や岩を動物に例えて名前を付けるAzu。
...僕らは15:00ちょうどに駐車場に戻るまで約3時間の滝巡りトレッキングを楽しんだのだった。

日本サンショウウオセンターでフテブテしい、でも可愛い目をした世界のサンショウウオを見学した後、沿道の土産物屋で忍者の形をした、その名も“へこき”まんじゅうを食べながら、僕らは赤目渓谷を後にし、Azuのバースディプレゼントを買うために70kmオーバーのショッピングセンターを目指す。


八畳岩へは倒木の丸木橋を渡って

赤目と言えば、名物“へこきまんじゅう”(笑)

例によって、帰りのクルマでは家族で今日の出来事を語り合う。苔に覆われた岩々の独特の景観、薄暗い渓谷と真っ白な美しい滝のコントラスト、春の陽射しに輝く蒼く深い淵、そして自然の倒木の丸木橋で渡った八畳岩...ル−ムミラ−越しにリアシートの子供達を覗き込みながら尋ねる僕。
『今日は何が一番印象に残ってる?』
そんな僕の質問に、子供達は期待通りの言葉で答える。
『へこきまんじゅうっ!サイコ〜!』(笑)
へこき饅頭...それは甘味を抑えたホカホカアツアツのサツマイモ饅頭。これまでに食べた焼き饅頭のベストワン!自信を持ってオススメ!登録商標名は『へこき』...商標登録しなくても、きっと類似名の饅頭は出ないと思われるが、店頭には誇らしげに商標登録証が掲げられていた。

 


これが一番美しい?荷担滝

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